精神的な受診勧奨が一番難しい

 さて、困った(;´・ω・)
 成人の息子さんが精神科で双極性うつ病と診断されて、9種類の薬を処方されており、お客様自身が受診している医師からは断薬を勧められているものの、本人は担当医を信頼していて言われるがままなので、どうしたら良いかと相談された。
 薬の内容が分からないと、一概に多いとも言い切れない。
 ブログやSNSで、薬に頼るのを糾弾している人は薬の種類の多さにに驚いてみせるけど、市販薬での複合的な成分表示を見れば分かるように、医師から処方される薬というのは基本的に単味剤で、相互に副作用を抑えたり増強したりという目的で処方されているから、そんなに驚くような話じゃない。
 まぁ、服用するのには大変だけど。
 断薬するにしても、急に服用をやめるとかえって症状が悪化することもあるので、経過観察をしながら段階を踏むようにお話した。
 また、本人はヘビースモーカーで、朝の散歩に出る時にも吸っているという。
 それでも以前に、専門の禁煙施設に通って一ヶ月は禁煙できたみたい。
 お客様は、駄目息子と連呼していたけど、ちゃんと出来る息子さんだと思いますよとフォロー。
 実のところ、お客様自身が心療内科を受診した方が良いと思うのだけれど、言い出すキッカケがつかめなかった……。

 90歳の親が、喉の痛みを訴えているとのことで来店。
 最初に『駆風解毒湯』と『パブロントローチAZ』を比較して案内したところ、数日前に風邪をひいて微熱があり、『パブロン』シリーズの風邪薬を使っていたという。
 正確な銘柄は不明だけど、解熱剤が入っているから体内が乾燥してしまったのかもしれない。
 そうお話して上半身に保水する『麦門冬湯』を勧めてみたのに、『パブロントローチAZ』を購入された。
 まぁ、抗炎症のアズレンが入っているから悪くはないはず。
 それと、熱は下がっているようなので、風邪薬の服用は中止するようにお話した。

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