モッタイナイ気持ちは分かるけど

 小学校低学年の子供を連れたお客様が来店し、子供の目の下の腫れに効く薬をと要望された。
 虫刺されのように見えるものの、赤味は無く、痒みは本人に訊くと弱いみたい。
 塗り薬を目元には使えないため、痒み止め成分の入っている目薬『ロートアルガードこどもクリア』を塗る方法を提案すると、分包の物を希望された。
 継続して使う訳じゃない時には、確かに一瓶はモッタイナイと思う気持ちは分かる。
 でも、生憎とそういう物は無いので……。
 本来の使い方である、目薬として紫外線による目のダメージの修復にも使えますのでと説明して、お買い上げ頂いた。

 ご主人の頼まれ物ということで、水虫の薬を求めてお客様が来店。
 ただ、病院を受診したことは無いという。
 足の指の間の皮が白く剥けると言われても、湿気っても皮膚がふやけて皮が剥けることがあれば、皮膚の色が変わらずに痒みも無い水虫というのもあるので、一度は検査を受けるように本人に伝えてください。
 そう説明したうえで、『ダマリンL』を試して頂くことにした。

 やや高齢のお客様が『ベンザブロックS』をレジに持ってきたので症状を尋ねると、主訴は鼻水だけで他に目立った風邪の兆候のような症状は無く、鼻の内側に痒みを感じるという。
 そういう事でしたら、解熱剤やら余計な成分が入った風邪薬より『小青龍湯』の方が向いていますよと案内して、お買い上げ頂いた。

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