咳止めを求めて、お客様が来店。
数日前に風邪をひき、『パブロン』を服用したというのだけれど、どの『パブロン』だったかは覚えていないそう。
しかも、実際には発熱は無く喉が痛かっただけだった模様。
それで総合かぜ薬を飲んだら、副作用で体内が乾燥して咳になってる可能性がある。
そうお話して『麦門冬湯』を勧めたものの、液剤を希望されたため、痰はそれほど出ていないのを確認して『ブロン液L』を案内しお買い上げ頂いた。
使った薬は、成分表示を手元に残しておくか、スマホで写真を撮っておいてくださいね~。
お客様から、「しもやけの薬をください」と言われて目が点。
いや、夏場にしもやけって、それは自律神経が乱れての血行不良ではないのか。
暑さに負けて内臓が疲労したり、冷房の強い場所と暑い屋外を行き来した時に、血管の収縮拡張が身体への負担になって自律神経が乱れ体の体温調節が上手くいかず、偏った部位が冷えてしまうのだ。
でも後で調べたら、疾患名としては『しもやけ』という事になるらしい。
なるほど、先入観はイカンね。
実際、お客様は医師から「しもやけの薬」ということで塗り薬を処方されたそう。
ところが、薬の内容が不明のうえ、実際に患部は見せてもらえず、状態を尋ねても教えてもらえなかった。
店頭で言いづらい部位ということは、無いと思うんだけど……。
でも話しているうちに、どうも精神不安があるように見受けられたため、まずは希望に沿う薬で、なおかつ穏やかな成分の物を案内するしか無いかなと判断し、『ユースキンA』を紹介した。
そのうえで、病院を再訪して治療したほうが良いでしょうとお話すると、買わずに帰られた。
正直、帰ってもらえてホッ=3
それでちゃんと、病院に行ってもらえれば最善なんだけど。
足が浮腫むという話も出たから静脈循環障害なのかもしれないし、末梢循環障害のレイノー病かもしれず、担当医が分かりやすく『しもやけ』と説明しただけという可能性が排除できない。
せめて、処方された薬の内容が分かれば、病態の予測もできるんだけど、精神不安があるようではカウンセリングと経過観察が大事で、カルテのような物を作れないドラッグストアーで継続的な治療は無理。
候補として『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を当然のように考えたけど、内服薬は考えていないようだったから紹介すらできなかった(;´・ω・)