『パブロンSα』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、主訴は痰に咳に声嗄れで、鼻の症状は無いそうなので、適応しない可能性を伝えた。
しかも、症状はすでに一週間ほど経過しており、その前には微熱が出て『パブロン』シリーズのどれかを服用していたという。
あうっ、それってつまり効かなかったのと同じはずなのに、どうしてまた同じシリーズを選ぶのか。
しかも、同じ物かどうかすらも確認しないで『パブロンSα』を選んだ理由はなんなのか。
いずれにせよ、その微熱か服用した『パブロン』で体内が乾燥したのが原因と考えられることを説明して、上半身を潤す『麦門冬湯』か、声嗄れを患部を冷やして治す『響声破笛丸』をと提案してみた。
すると、話そうとすると咳が出るというので『麦門冬湯』の方が向いていることを伝えると、『パブロンSα』と一緒に購入された。
やっぱり、『パブロンSα』は買うんだ(^_^;)
いや、常備薬にするという事なのかもしれないけど。
喉に痰が詰まるということで、お客様から相談を受けた。
以前に病院で漢方薬を処方されたというのだけれど、名前は覚えていないという。
ううん、上半身を潤す『麦門冬湯』かなぁ。
水分が充分あれば痰は唾として出ちゃうところが、水分不足で痰が喉に張り付いてしまう時には、咳が無くても使うことがあるので。
でも痰が詰まった気がするだけの時に使う、『半夏厚朴湯』というのも考えられるんだよなぁ。
すると、ステージで歌うことがあり、その際にはよく咳払いをしてしまうと分かった。
ああ、それはやっぱり緊張で気道が狭まる、梅核気ですね。
気道が狭まることで痰が詰まっていると錯覚してしまう症状で、『半夏厚朴湯』は発表会や受験の前から服用しておくとリラックスする効果がありますと説明し、お買い上げ頂いた。