奥さんが風邪をひいたとのことで旦那さんが来店したんだけど、発熱しているというのに熱を計ってないそうな。
どうして(;´・ω・)?
他には、喉の痛みと咳があるというお話なものの、喉の痛み方は分からず、食欲の有無も聞いてきていないそう。
ううん、これは仕方無いのかなぁ……。
政府も医療費負担軽減のためにセルフメディケーションを推し進めるなら、基本的な“薬の買い方”を、小学校の保健体育から教えるべきだと思う。
奥さんは子供の面倒を見なければならないため休んでもいられないというお話だったから、総合の風邪薬よりも症状に合わせた方が疲労を抑えられることを説明したけど、そのための情報が無いんだよねぇ。
とりあえず発熱があるのと喉の痛みは確実なうえ、鼻水は出ていなかったというお話から、『銀翹散』と『パブロンエースAX』を案内してみたところ、家にあった『葛根湯』を服用したと分かった。
それを、先に言ってください……orz
いや、服用した薬を確認するのが、こっちの仕事なんですけどね。
なんか度々、この日記でヒアリング不足を露呈していて恥ずかしい(´・ω・`)
とにかく、初期に『葛根湯』を服用した事自体は悪くないとはいえ、喉の痛みが主訴で発熱してるとなると、もう『麻黄湯』か『柴胡桂枝湯』への乗り換えも検討したほうが良いかもしれない。
でも今回は、お客様の判断で『パブロンエースAX』を使って頂くことになった。
最初はお客様から整腸剤について尋ねられたため、『新ビオフェルミンS』と『ザ・ガード』を紹介したところ、9歳の男の子が軟便と軽い腹痛だとのこと。
って、またヒアリングしてないですね私( ̄▽ ̄|||
薬を使う人の確認は、重要な質問の一つなのに……。
軟便なだけでなく腹痛もあるようだと、痛み止めの芍薬が入った『桂枝加芍薬湯』か、腸内細菌の生育を助ける乳糖水和物を加えた『小建中湯』が適応すると考えられることをお話した。
どちらもストレス性の場合に用いるもので、お客様はストレスについては考えていなかった模様。
ただそれは、一般的にストレスというのは思い悩んだり緊張といったマイナスのことを考えているからで、楽しいことも興奮により体に負担がかかるストレスなんである。
旅行に連れて行った子供が便秘になっちゃうのも、そういう種類のストレスが原因だったり。
また、合宿に持って行かせたいというお話があり、詳しく訊いてみると音楽関係だと分かった。
そういう事でしたら、どちらも発表会等の緊張緩和に使えますと説明すると、『桂枝加芍薬湯』を購入された。
うーむ、これは迷うところなんだよねぇ。
ストレスの軽減という観点で言うと、甘い物がよりストレスの軽減に働くから、『小建中湯』の方が向いてるとも云えるので。
ちなみに、今回は腸ということで下半身だから『桂枝加芍薬湯』と『小建中湯』を候補にしたけど、緊張が喉のつかえ感とか咳払いのように上半身に現れる場合には『半夏厚朴湯』の方が適応する。
受験生は、ぜひ覚えておいてくださいな(`・∀・´)