ドラッグストアーは買い物にどこまで踏み込んで良いものか

 『ハイシー1000』などのビタミンC製剤を眺めている親子がいたので声を掛けてみたら、中学生の娘さんが日焼け痕のケアになる物を探しているというお話。
 すでに日数が経っているそうなので、皮膚の再生を促す『ハイチオールC+』を案内した。
 ついでに、日焼け直後であればと『黄連解毒湯』を紹介し、自己ケアとしては体が冷え過ぎなうようにシャツなどで保温しながら、日焼けした手足を冷水のシャワーで30分以上浴びる方法を教えた。
 まぁ、ようするにヤケドと同じ対処ですが。
 あとは、抗炎症の『桃の葉ローション』や保水する『アロエ軟膏』といった物を塗っておくと、なお良し。
 他に、今後のケアに『パンパス軟膏』と『アットノン』のどちらが良いか尋ねられたので、前者は日焼け直後のまだ炎症している時に、後者はヒリヒリ感が引いてからと説明した。
 本日は、『ハイチオールC+』と『アットノン』をお買い上げ。
 それから、口内炎になりやすいという話があったので、成長期で歯が口腔内に当たっている事もありえるので歯科医で検査してもらうよう勧め、また口内炎は神経性胃炎が大きく関わるため、ストレスが思い当たる時には『半夏瀉心湯』をと紹介した。

 赤ん坊を連れたお客様から『冷えピタ』を求められ、売り場を案内しつつ状況を尋ねると、子供が熱を出し38度ほどあるということと、病院は受診済みだと分かった。
 それでしたら、貼りっぱなしが楽ではあるものの、氷の量で冷たさを加減できる水枕を使ってみてはと提案したところ、『冷えピタ』と一緒に購入された。
 冷え過ぎの対策として、下半身は厚手の物を着せて保温するように付け加えた。

 雑貨を購入されるお客様が会計時に鼻を啜っていたため、失礼かなと思いつつ症状を尋ねると、アレルギーのようだった。
 エアコンを寒いと感じている訳ではないそうだから、もしかするとエアコン内のカビのせいかも。
 でも、鼻水が出るのは内臓が冷えているからで、体表部は寒くないと思っても、温かい物を飲んで体の中を温めるよう勧めた。
 薬を買いに来た時なら、『小青龍湯』を案内したんだけどね。
 薬を買いに来た訳ではないお客様に、ドラッグストアーだからといって、どこまで踏み込んで良いものか迷う。
 例えば、手荒れの激しい人、見るからに気力が萎えてそうな人とか、治療中なのかな、それても諦めてるのかな、気にしていないのかな、などなど気になってしまうことがある。
 まぁ、そういうことで言ったら、私は重い酒瓶をエッチラオッチラと運んで帰るのが嫌なんでうちの店では買わずに、もっぱら近所のドラッグストアーで買ってるんだけど、薬はおろかオツマミさえ買わずに、買い物カゴにビールだワインだ焼酎だウイスキーだと、お酒ばかり入れてて、自分が店員だったらアルコール依存症を疑うが(爆)

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