のど飴を希望されたお客様に医薬品のトローチを提案してみると、『ヴィックスドロップ』のようなのど飴をと銘柄を挙げられたので、売り場へ案内しつつ症状を尋ねてみると、喉がイガイガするという。
そのまま『ヴィックスドロップ』を購入されることになり、お会計の時に、頭痛や肩の張りなど風邪の兆候が無ければ、胃炎の可能性もあることをお話してみたら、それは強く否定され、喉から風邪になると言われた。
でも、実際のところは胃壁には痛覚を感じる神経は無いため、胃炎を感じることはできず、近くを通っている神経の束が異常を感知した時だけ胃痛として現れる。
それはつまり、異常があっても神経の束が感知しなければ胃痛は起きないため、胃の炎症が食道に上がってきて喉の痛みとして現れたり、炎症の熱で胃の上部に位置する肺が乾燥して咳となっても、胃については「分らない」というケースが少なくないという事である。
また、喉からくる風邪というのは扁桃腺が過敏に反応するという体側だけの問題ではなく、感染するウイルスによって激しく免疫反応を示す部位は変わるのだ。
だから本当のところは、私には診断ができないのと同様に、患者さん自身で見分けるのも難しい。
ただ、胃炎によって喉が痛む状態であれば、胃の機能の低下によって免疫機能も落ちウイルスへの抵抗力が弱まるから、そのまま風邪に移行していまうとは考えられる。
それは、「風邪が喉からくる」というプロセスと一致する。
いずれにせよ、喉の痛みの原因は判別しづらく、分からない時に共通する対応策としては、食欲があっても消化の良い食事に切り替えることが肝要ですと説明した。
………なんだコレ?
日記に書いて読み返してみると、明らかに慢心。
いつもなら、希望された商品を案内してから症状をヒアリングして別な提案をするところを、最初に違う物を提示してしまっているじゃないか。
駄目な接客の事例であるε-(´・_・`)ハァッ
お客様から『アデロンゴールド』と『パブロンエースAX』の比較を尋ねられ、症状を確認すると、旦那さんが鼻水と咳を患っているとのこと。
発熱が無く、主訴からすると総合風邪薬の両者は、どちらも決め手に欠ける。
また、咳は鼻汁が喉に落ちてくるからのようだった。
鼻汁が喉に落ちてくるのは胃の機能が低下していると考えられ、胃薬を兼ねた咳止め、でも効能書きには蓄膿症とある『辛夷清肺湯』が候補となる。
なにより、発熱していない時に総合風邪薬を使うと体力の低下を招く可能性が高い。
それも説明してみたけど、現代薬を望まれているようだったため、鼻炎に焦点を絞り『ルルアタックNX』と『エスタックイブNT』を紹介してみたところ、家に『パブロン鼻炎カプセル』があるというので、それを使ってみるようお話した。
すると、値引きしてある『エスタックイブファイン』を買っていかれた。
あれ(・ω・)?