咳の相談に来たお客様への押しが弱かった結果

 赤ん坊を抱いたお客様が外用消炎剤の棚を見ていたので、念の為に声を掛けた。
 確率は少ないとはいえ、血液中にも薬剤が浸透するフェルビナク製剤やジクロフェナクナトリウム製剤は、やはり授乳中には避けたほうが良いので。
 主訴は突き指だそうなので、範囲を狭く、長時間薬剤を接触していなくても鎮痛効果の高いインドメタシン製剤を勧めて、『バンテリン液EX』を使って頂くことに。

 一昨日、旦那さんの咳止めにと『麦門冬湯』を買っていかれたお客様が日用品を買いに来店しお話を聞いたら、結局あの後に発熱したそう。
 ありゃん、やっぱり(;´Д`)
 『麦門冬湯』とアセトアミノフェンを合わせた『パブロン50』を強く勧めるか、『半夏厚朴湯』と一緒にしなくても、家にあると言っていた『小柴胡湯』だけでも服用するように念押しするべきだった……。

 常連のお客様から、口唇ヘルペスの相談を受けた。
 でも、口唇ヘルペスに使える薬は第1類医薬品で、うちの店には置いていない。
 そう説明したうえで念のため患部を見せてもらうと、確かに口角炎ではなくヘルペスのように見える。
 ただ困ったのが、お化粧が濃いんだよねぇ。
 いや、外出するのにお化粧したくなるのは分かるんですが、皮膚疾患に限らず肌の色なんかは病態や体質を見極めるうえで重要な情報だから、できれば素っぴんか薄化粧で来店してもらいたいところ。
 とはいえ、ドラッグストアーに来るのは外出ついでだろうから仕方ないだろうけど。
 せめて、病院に行ったら現地でいったん化粧は落としたほうが良いです。
 というようなお話は、どう言えば失礼に当たらないか思いつかず言えずじまい(^_^;)
 なので、せめてこの日記に書いておきます。
 舌の苔を掃除する、舌ブラシなんかもありますが、医療機関に行く時には舌の苔の状態も同じく重要なので、くれぐれも掃除しないように。
 大雑把には、白い部分が少なく舌の赤味が強かったら胃熱とか、黄色がかった苔の時には感染症や高血圧症だったり、舌の上部全体が全体が白く側面に歯形が残ってるようだと水分代謝の異常による水毒症というようなことが分かり、発症している症状の原因究明の一助になる。
 まぁ、歯医者に行く時には歯を磨いたほうが良いでしょうけど、その時だけ良く磨いても普段の磨き方はバレます(笑)
 ああ、話が逸れちゃった。
 お客様は目の下にも何か小さな膨らみがあり、口唇ヘルペスが目の下にもできたのではないかと心配されていた。
 むぅ、確かに口唇ヘルペスの原因になるもなるヘルペスウイルスは現在確認されている物で8種類で、実のところ日本では薬8割の人の体に常駐していて疲労などにより発症し、発症部位は口周辺に限らないそうだから、その可能性は高い。
 ともかく対応できる薬が無いため、近隣のドラッグストアーに問い合わせ。
 1軒目は薬剤師さんの勤務時間を過ぎていて駄目、2軒目はまだ居るというので事情を話し、お客様の受け入れをお願いした。

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