妊婦のお客様から蕁麻疹の塗り薬を希望され、症状を尋ねると病院で処方された薬が切れたため同じ物を求めていらしたそう。
だけど、お薬手帳も現物も持ってきていなくて内容が分からない。
担当医や薬剤師からは長期連用を避けるとうような説明は受けていないというので、弱いステロイド剤かなと思ったけど、ステロイド剤の種類と一般的や薬剤名のリストを見てもらったら、ベリーストロングの『マイザー』と判明。
ベリーストロングといったら、5段階の上から2番目じゃないですか(^_^;)
子供なら使用箇所は手足に限定され、大人の場合でも連続使用は1週間以内と定められてるし、それこそ妊婦への使用は動物実験で催奇作用が報告されており注意が必要。
むぅ……、説明に迷う。
動物実験でのデータが直に人間に反映される訳ではないから、患者さんを無闇に不安にさせるのは良くない。
でも、妊婦なのにお薬手帳も現物も持たずに気軽に市販薬を買おうとするのは、さすがに注意しておかなきゃならないんじゃないか。
とりあえず市販品には5段階の下から3番目までしか無いことを説明して、『フルコートf』を購入して頂くことになり、お薬手帳に成分表示を貼っておくことと、担当医に報告するよう「お願い」した。
いや、ホント。
お説教じゃないから。
お願いだから!!
後でネットを見てみたら、医師じゃなくて友人から「絶対ダメ」と聞いて不安になった人が知恵袋に相談してたり、そういうネットの書き込みを見て不安になった人が同じく知恵袋に書き込みをしているという負の連鎖が広がっていて頭がクラクラした(@_@)
妊娠中や、出産後の授乳中における薬で心配なことがあれば、厚生労働省の事業として『国立成育医療研究センター』が相談を受付けている。
電話相談にも予約が必要で面倒に感じるかもしれないけど、どこの誰ともしれない人が答えるネットの掲示板に相談するなら、こっちを頼ったほうが良いだろう。
旦那さんから『正露丸糖衣錠』を頼まれたというお客様が来店し、症状を尋ねると下痢とのこと。
でも、『正露丸糖衣錠』は匂いを抑えて甘くした『正露丸』という訳ではなく、痛み止めと抗炎症の成分を抜いた物で、その『正露丸』の本来の目的は汚染物を摂取したことによる食中りにおいて、腸内を消毒することである。
だから、どんな下痢なのかの判別が必要。
すると、旦那さんは辛いモノ好きで、今回も激辛ラーメンを食べたのが思い当たるという。
だとすると、辛い物で腸内の粘膜が荒れたのと、腸内の善玉菌が辛い物で滅菌されてしまったのが原因ではないのか。
私も辛いモノ大好きだから分かるけど、それが原因の下痢の時には、とにかく何も食べずに過ごすのが良い。
他の下痢止めでも、刺激物を腸内に留め置くことになるから駄目。
しかし頼まれ物でもあるため、何も買って帰らないという訳にもいかないしという事で、ロートエキスの入ったイヅミ製の『正露丸』を案内してお買い上げ頂いた。
大幸製薬の『正露丸』と違うのは、下痢を止める効果の高いロートエキスが入っていることで、より体感的に下痢が治まることかが期待できる点。
でもやっぱり、下痢止めは使わないほうが良いと思うなぁ┐(´~`;)┌