お客様から『ハルンケア』(八味地黄丸)の効果について質問され、冷えや加齢が原因の頻尿に適応することを説明すると、旅行に持って行きたいというので、液剤よりも錠剤をと勧めた。
その方が、持ち運びしやすいだろうから。
すると、錠剤が分包になっている方の箱が目についたらしく、そちらを購入された。
アチャー(。ノω<。)
確かにソッチの方が小瓶の錠剤より、もっと便利ですもんね。
同じ剤形でも、包装の違いにまで気が回らなかった。
お客様から、柿渋ボディーソープの取り扱いについて尋ねられた。
以前にうちのお店で購入したらしく、確かに私も見た記憶があるのだが、調べたら取り扱い終了になっていた。
で、代わりに何か良い物は無いかと相談され、一瞬迷いを見せたら「ボディソープのことは分らない?」と言われてしまった。
いや、分からないというか考え方の違いで……。
お客様の目的は、乾燥肌と加齢臭対策というお話だから、それなら高いボディーソープを使わずとも普通の石鹸で充分。
むしろボディソープで皮脂を落とし過ぎると、肌が守られなくなって乾燥肌の原因になってしまう。
加齢臭にしてもそうで、毛穴に詰まった皮脂に雑菌が集まって、それが臭いの元になってる訳だけど、人間の皮膚にはそういう雑菌を食べてくれる常在菌もいるから、一緒くたに洗い流して残るのはボディソープの香りであって、必ずしも加齢臭をボディソーブで取り除けたとは限らない。
これまたむしろ、かえって加齢臭の原因になる雑菌をのさばらせてしまうだけになるか、もしくは常在菌を洗浄してしまったからには、ボディソープを使い続けなければならないというパラドックスに陥ってしまう。
世の中には、ボディーソープなどを『経皮毒』などと呼んで、ことさら体に悪いと言いつのる人や、汚れを落とす界面活性剤を猛毒のように言い立てて天然石鹸を進める人もいるけど、実のところそんな難しい話ではない。
「洗い過ぎは良くありませんよ」
それだけである。
まったく石鹸も使わない湯シャンもまた極端だとは思うものの、それくらいシンプルに考えても良いだろう。
歳とともに代謝機能が衰えるとはいえ、毎日お風呂に入るようなら、そんなに殺菌力に優れていたり、保湿成分なるものを含んでいる必要もない。
だから、「柿渋ボディーソープのように良い物を」と問われたら、私の考えでは「ありません」としか言いようが無く、それで返答に迷ってしまった次第。
そう正直に話してみると、「あらー、お医者さんに言われたのと同じだわ!」と驚かれ、納得もされた様子で帰っていった。
お客様が『葛根湯』を購入されるさいに、適応する症状について質問されたので、発熱前の頭重感や悪寒といった風邪の前兆に効果的なことと、発熱してからは『麻黄湯』に乗り換え、熱で汗をかくようになったら『柴胡桂枝湯』に乗り換えるよう説明した。
この三種は家に常備しておくと、年越しに安心です(*´∀`*)