お客様から、目薬で刺激の強い物をと希望され、ひとまず『ロートCキューブアイスクール』を案内してみたけど、症状を詳しく訊くと涙が出にくい体質のため、刺激して出すという。
職業ドライバーだそうで、ドライアイなのかなと思ったら、眼科を受診しており、涙が出にくいのは確認されたものの涙腺が詰まっている訳でもなく、担当医からは「歳だから」と説明されたとか。
ふむぅ、涙腺が詰まってないとすると、刺激して涙を出すのを繰り返していると、かえって慣れてしまい涙を出す機能が余計に低下してしまうんじゃあるまいか。
人間の体って、サボるの得意だから。
冬場に、寒いからと寝る時に靴下を履いたりすると体の方は自分で体温を上げる力を失い、ますます足先が冷えてしまうというように。
ドライアイが気になるということであれば、『新ロートドライエイドEX』で目に膜を張って保水するか、人工涙滴の『ソフトサンティア』を使ってみてはと提案したが、当初の希望通り刺激の強い物をとのことで『ロートCキューブアイスクール』を購入されることに。
そしてお会計後に、歳によるものだとするのなら、『牛車腎気丸』という内服薬を使う方法もありますよと紹介すると、実は夜はトイレが近いというので適応しそう。
ところが、そこから話が飛び、実は心臓弁膜症と診断され、降圧剤を飲んでからトイレに行く回数は減ったという。
ってか、どうしてそういう重要な情報を後出し( ̄▽ ̄|||
いや、既往症や使ってる薬が他に無いか確認しなかった私が悪いんですが。
関連して、利尿作用のある降圧剤を飲んでるのに、調剤した薬剤師からは水分を摂り過ぎないように説明され、それがどうも納得できていないみたいだった。
そういう疑問は、遠慮無く担当医に訊いたほうが良いです。
心臓弁膜症といっても、心臓の弁が充分に開かなくて狭くなってるのと、ちゃんと弁が閉じなくて逆流してしまうとか、細菌感染で炎症を起こしているのとでは状況が違い、正確なことが分からないと説明もできない。
おそらく薬剤師さんは、血圧の上昇が心臓に負担がかかるため利尿作用による降圧剤を使う一方、水分が滞留することによる心臓への負担についても心配なため、そういう指導をしたのだろう。
要するに、人間は自分の意志で水分の摂取はできても排泄はコントロールできず、また摂取した水分を適材適所に適量を運ぶというのも自分の意志ではどうにもならないから、薬でバランスを取るのを手伝うということ。
だから、一応は矛盾は無いのである。
とはいえ確かに分かりにくいだろうから、疑問に思ったら質問してみること。
あと、目についての話を担当医に伝えていないというので、それも話してみるよう勧めた。
どんな症状が、病気と関連するかは伝えないことには分からないので。
それから、お薬手帳は持ち歩いてくださいな。
今回の目薬についても、成分表示をお薬手帳に貼って処方薬と一元管理してくださいませ。
少なくとも、ドラッグストアーで薬を買う時には、まず治療中の病名と使用している薬の話からお願いします、いやホント(´・ω・`;)
やや高齢のお客様から、『百草丸』の小瓶を希望されたけど、うちのお店には常備していないため取り寄せになることを伝えると、海外に行くのに持って行きたいというお話だった。
日が迫っているようだから、今から発注だと間に合わない。
ただ、病院で精神不安に『加味帰脾湯』が処方されているというので、直接的な効能に胃腸薬としての働きは無いものの、生薬構成からすると『百草丸』のように健胃薬としての応用が可能なことを説明した。
生薬構成は違うとはいえ、どちらも気持ちを整えてストレス性の不調に対処する物なので。
心配なようであれば、ストレス性の便秘にも下痢にも使える『桂枝加芍薬湯』も候補になりますと紹介した。
そんなこんなで、今回はお買い上げは無し。
お客様によると、『百草丸』は人から勧められた物で使ったことは無く、健康情報が多くてどれを信じたら良いか分からなくて大変というお話をされた。
そうですねぇ、確かに情報が多いですよねぇ。
すぐに飛びつかずに、いったん忘れてから調べ直すというのが良いのではないでしょうか。
あと、「バランスの良い食事」というのも難しいと話されたので、毎日ではなく1週間単位で考えてみてはと提案した。
実際、毎日の食材に根菜だ葉物だ肉だ魚だのとバランスを考えてなんて無理な話で、それなら「今週は魚介類重視」とか「今週は根菜で調理法を変えてみよう」とかの方がやりやすいと思う。
お客様が『ポリベビー』を求めて来店したため、幼児に使うのかと思ったら、高1の息子さんの肌の痒みにとの事だった。
もちろん、名前からして赤ちゃん向けのイメージがあるけど、別に大人が使って悪いことも無い。
ただ、油分が多くてベトつくから、患部の場所によっては使いにくいのではないかと。
お客様の話では、寒暖差アレルギーかもという。
そして、痒みが強ければステロイド剤はどうかと案内したら、ステロイド剤は病院から処方されていて、3日以上は使わないようにと説明されたらしい。
強めの物が処方されたのかな。
何を処方されたのか、名前を覚えておらず現物も持ってきていないため内容は不明。
でも、あまり効かなかったらしく、担当医からは使い終わった頃にまた来るようにと言われたそう。
だけど、使ってないかから減らない。
……ええと、再訪して担当医に効かなかったことを伝えたほうが良いのでは(^_^;)?
そう勧めつつ、痒くなる場所は決まっていないそうなので、やはりベトつく『ポリベビー』だけでなく、『ムヒ・ベビー』も検討してみてはとお話したら、『ムヒ・ベビー』は家にあるものの、使ったことは無いという。
それなら使ってみるのも手ですが、痒くなる範囲は広いらしいため、『桃の葉ローション』と『ユースキンA』を紹介したら、両方を購入された。
あうっ、なんと極端な。
これじゃ、迂闊に薬の候補を挙げられないなσ(^◇^;)。
と思いつつ、寒暖差アレルギーなら内服薬で『十味敗毒湯』を使ってみるのも良いのではないかと紹介してみると、そちらには興味を示されなかった。
ありゃん。
何か基準があるんだろうなぁ。
この時には、もう自分でも方向性が見えなくなってしまった。
大いに反省(´・ω・`)
あと、本人は太っているらしく、ダイエットしたら治るかと尋ねられた。
それはなんとも言えませんが、食事療法は体質改善でもあるので、遠回りながら有効な可能性はありますと伝えた。
聞けば食べ物の好き嫌いは無いそうだから、手を付けやすいんじゃないと。