見るからに顔中にニキビのあるお客様が来店し、何か良い薬は無いかと相談された。
患部は赤いニキビだったので、炎症を抑えるために『ビフナイト』を案内してみたが、以前に使った際に塗った跡が白く残ってしまって嫌だということから、『クレアラシル』の肌色クリームを勧めた。
そして、炎症が治まったら『ペアアクネクリーム』に乗り換えることも検討するよう、お話した。
また、食生活が乱れ気味というので、内服薬も必要かもしれませんと『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』を紹介したところ、以前に飲んだことがあるそう。
ただ、1週間くらいだそうだから効果を期待するのには、明らかに少ない。
とりあえず『クレアラシル』をお買い上げ頂き、患部を洗い過ぎないようにと、入浴や食事での養生について伝えてみたけど、ことごとく「不規則だから」「食生活悪いから」と流された。
お説教みたいに思われてしまったか、それとも治す気が足りないのか……。
お客様から、成人の娘さんの腕にブツブツがあり治してあげたいと相談を受けた。
患部を見ていないけど、おそらくは毛孔性苔癬だろう。
そう予想して『ニノキュア』を案内しようと思ったら、『ザラプロ』を使って効かなかったという。
ありゃ、それじゃ同じ成分の『ニノキュア』も駄目かも。
すると、『フェルゼア』を使ったことがあり、それは良かったという。
ええん?
『フェルゼア』も、同じ処方なのに何故?
いや、確かに同じ処方でもメーカーが違うと効果が違うというケースはあるんだけどね。
調合によって体への吸収が違ったり、そもそもの基材の質が違ったりとか、理由はいろいろあって。
ただ、そういう事であれば、ちゃんと医師に経過観察をしてもらいながらの治療のほうが良い。
市販薬を使って、ちゃんと自分で経過観察の記録をする人は少ないから。
そう説明したところで、あまり時間が無いからと帰られてしまった。
ううむ、面倒くさがられたかな。
歯磨き粉の『デントヘルス』を持ってきたお客様から、医薬品の『デントヘルスR』との違いを尋ねられたので、同じブランド名でも成分が違うため、現に歯茎が痛むようなら医薬品をと勧めて、『デントヘルスR』をお買い上げ頂いた。
あと、うちのお店には置いてないけど、『排膿散及湯』を紹介した。
読んで字の如くで、歯茎の腫れはもちろん、喉の腫れや、オデキなどにも応用できるから、常備薬にしておくと安心です。