成人の息子さんが喉の痛みを訴えていて声が出ないという事で、親御さんが来店。
節部の痛みもあるそうで、症状は昨日から現れているらしく、『葛根湯』を服用しても効果が無かったため、今は痛み止めに『イブA』を服用しているという。
喉の痛みには『葛根湯』は適応しないし、節々が痛むようでは『葛根湯』の時期は過ぎていると考えられるため、『麻黄湯』を勧めてみたのだが、お客様が「喉の症状だけで良い」と言われたため『ペラックT』を案内した。
ただ、『イブA』を服用しているなら『ペラックT』は不要なようにも思えるし、喉の症状だけの対応で良いというのが、本人の希望に沿うものなのかは疑問の残るところ。
『麻黄湯』の事を、本人にも伝えてくれると良いのだけれど、なんか心配だ。
薬を買ってきてと人に頼む時、一般的には何処まで委任してるもんなんだろう。
この認識のズレを埋めない事には、今後も多いであろう「頼まれ物」というケースに対応しきれない。
お客様には面と向かっては言わないけど、オヤツの買い出しを頼むのとはワケが違うんですヨーヨーヨー(」´Д`)」!!
高齢のお客様から、あせもの相談を受けた。
寝てもすぐに目を覚ましてしまうという話だったため、てっきり痒みのせいかと早とちりしたが、そっちはまた別件の模様。
あせもについては、痒みの強い時には『タクトローション』を、予防には『ユースキンあせもジェル』を案内し、両方をお買い上げ頂いた。
目が覚めやすいのは、梅雨の湿気と暑さによる疲労が原因とも考えられる。
人間は疲れすぎると、神経まで疲れて、「疲れたから休息を取る」という当たり前の反応もできなくなる事がある。
風邪の疲労の後に用いる『竹筎温胆湯』と、夏の疲労に適している『柴胡桂枝湯』を紹介したうえで、失礼ながら歳を取ってくると赤ちゃん返りのように、睡眠もまとめて取るのではなく、小分けになる傾向があり、それが普通なので、あまり気にしないようにとお話した。
よく、「年寄りは朝が早い」と云われるが、あれも「朝が早い」とか「睡眠時間が短くなる」というのではなく、睡眠が「小分けになる」のだ。
だから、仕事のある人は、また別な対応を検討しなければならないけど、基本的には歳を取ったら、朝でも昼でも眠くなったらちょっと横になって、夜中や明け方に目が覚めてしまったら起きてノンカフェインのお茶を愉しむくらい、体の反応に身を委ねるのも悪くないのである。
仕事のある人は、やはり休息時間も含めてリズムを作る事と、寝入らなくても体を横にしているだけども休んでいるんだと事が重要。
睡眠関係の薬を使うのであれば、さっきの『柴胡桂枝湯』や、リラックスさせる『半夏厚朴湯』などを候補に。