風邪だって「一生治らない」不治の病だけどね

 のどスプレーの『ポピショット』と『アイストローチ』を購入されるお客様に症状を尋ねると、高校生の娘さんのために買いに来たという。
 しかし病院から風邪薬が処方されているらしいのだけれど、何が処方されたかは覚えておらず、お薬手帳も持ってきてないという。
 発熱しなかったという話なのに、抗生物質が処方されたらしく、どうも良く分からない。
 そして、肝心の現在の症状はというと、喉の痛みと声嗄れを本人は訴えている模様。
 そうだとすると、『ポピショット』と『アイストローチ』は効果が弱いと思い、『駆風解毒湯』『響声破笛丸』を紹介したものの、『ポピショット』と『アイストローチ』を買って帰られた。
 うーん、出過ぎた真似だとは重々承知しているつもり。
 でも、親として本当に本人の為を考えているのかという疑問が湧いてしまう。
 病院で処方されている薬の他に追加しようというのに、処方された薬のメモはおろか、お薬手帳を持ってこないとか、安易過ぎて危機感の無さが怖い。
 それこそ、処方された時に携帯電話でもスマホででも、写真を一枚撮るだけの手軽な労力を、どうして惜しむのか。
 自分の体なら自己責任だろうけど、子供は親の所有物じゃない訳で、本人の健康と意志が尊重されていないのでは?
 こういうのは、「児童虐待」には当たらないのかね(;´・ω・)

 やや高齢のお客様がシップを買いにいらしたので症状を尋ねたところ、腰から右下半身にかけて痺れるような痛みがあるという。
 整骨院で坐骨神経痛と診断され、「一生治らない」と言われたとか。
 いや、そりゃあ治る治らないで言ったらそうだろうけど、それなら風邪だって根治という点で考えれば不治の病だ。
 実際にどういう言い方をしたか分からないけど、坐骨神経痛と診断されたというお客様からは、判で押したように同じフレーズを何度も耳にした。
 自分が整骨院に通った事が無いから、良く分かっていないんだけど、、坐骨神経痛の時に患者さんに言うテンプレートでもあるの?
 それとも、同じ整骨院の患者さんたちなのかな?
 そして、湿布以外は特に処方されていないという。
 いずれにしても、整形外科のある病院など、他の診療施設にも行ってみた方が良いですよと、お話した。
 それこそ整骨院にしたって、治療方針が違ったりするだろうから、一箇所だけで済ませるのは望ましくない。
 そのうえで、『疎経活血湯』を紹介した。
 また、膝が運動した時や冷えた時に痛むそうなので、『桂枝加苓朮附湯』も紹介した。
 すると今回は、『疎経活血湯』を試してみるとのことで、お買い上げ頂いた。
 念のため、漢方薬を処方してくれる病院も案内した。
 看板は内科だけど他のお客様から、漢方薬に詳しくて面倒見の良い所だと聞いているので。

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