お客様から、食事をすると胃が鳴るのを止めたいという相談を受けた。
それ自体は胃が働いているせいなので、胃痛があるとか便秘や下痢といった症状が無ければ特に治療する必要は無く、そのためだけの薬というものも無いことを説明した。
ただ、胃に準備運動をさせるために食事の前に温かい物を飲んでおく方法は有効と考えられることをお話したうえで、ストレスなどで食事のさいに空気を飲み込みやすい呑気症というものがあり、それが胃が鳴る原因になっているケースも考えられるから、その場合には『半夏瀉心湯』が使えることを伝えた。
本日は、お買い上げは無し。
お客様から、親指に引っ掛けないタイプの手首のサポーターを希望されたが、それだとリストバンドになることを説明した。
母親が以前に骨折した手首が痛むと訴えているらしいのだが、 母親からは「なったことのない人には分らない」と言われたそうだ。
そういうことであれば、保温が有効でもあるのでリストバンドも使える可能性をお話しした。
そして母親は、趣味で手芸やミシン掛けをされているというので、動かすのは良いことですと伝えた。
お客様が『麦門冬湯』など漢方系の咳止めを見ていたので声を掛けてみたが、その時には無視をされ、その後も漢方薬を見ていたりしたため邪魔にならないように後ろから、 「咳の種類によって適応する物が変わります」と言ってみた。
すると、ようやくお話を聞いていただけるようになったので、『麦門冬湯』は体内が乾燥している場合、『カンポアズマ』は冷たい空気を吸った時に、『ダスモック』(清肺湯)はタバコやホコリなどを吸ったさいに、『五虎湯』は寝る時など体が温まると出る咳、そして喘息のある人なら『半夏厚朴湯』が適応することをお話しすると、患者はご主人で喘息があり、病院で薬が処方されているという。
ところが処方されてる薬の内容は分からず、でも明け方に咳が出るというので『麦門冬湯』の適応が考えられ、しかしタバコを吸われるというので『ダスモック』お試していただくことになった。
処方されてる薬との飲み合わせを心配されたので、お薬手帳に成分表示を貼って担当医に報告するよう勧めた。
一般的に喘息で処方される薬で、飲み合わせが問題になりそうなのは『五虎湯』くらいのはず。
あと、漢方薬を見ていたのは安全だからと思っていたようだが、漢方薬だからといって安全とは限らないことを説明した。
なんにしても、おくすり手帳は活用してもらいたいところである。