症状に適応しても環境に合わせて薬を変えることも

 お客様が『ルルアタックNX』をレジに持ってきたけど、症状を尋ねると鼻水の他に症状は無く鼻水も透明だそうなので、内臓が冷えてるかアレルギーの可能性をお話して鼻炎薬を提案した。
 その前には、『ストナジェルサイズS』を使っていたそうだ。
 咳が無くても咳止めの入っている薬を選ぶというのは、起きてない症状の効能もあったほうが、お得だと思うのかしらん。
 お得感というよりも、安心感か。
 『パブロン鼻炎カプセルSα』と『小青竜湯』を案内し、前者をお買い上げいただいた。
 ただ、念のため花粉症から風邪に移行することもあるので、その時こそ『ルルアタックNX』への乗り換えを検討するよう伝えた。

 お客様から、下痢と吐き気の相談を受け詳しく訊いてみると、仕事中に『ワカ末止瀉薬』を服用したものの吐き気が治らないとのこと。
 下痢はひとまず軽くなったようだから『半夏瀉心湯』を考えたが、実際に吐くまでにはなっておらず、こみ上げてくる感じでもないというお話から『柴胡桂枝湯』を勧めてお買い上げいただいた。
 閉店間際にまた訪れて、「治りました」と教えてもらった。
 もっとも本当に『柴胡桂枝湯』が効いたのか、自然治癒したのかは分からないのだけれどσ(^◇^;)。

 やや高齢のお客様が『銀翹散』をレジに持ってきた際に症状を尋ねると、喉の痛みだけとのこと。
 まぁ、鼻水は無いということだから使ってもらって良いかなとも思ったが、職場がエアコンで冷えるというお話だった。
 だとすると、やはり上半身を冷やす『銀翹散』はあまり好ましくないだろう。
 そこで『駆風解毒湯』を案内して使っていただくことになった。
 また、エアコンで冷える時の対応策として、上半身を温める『葛根湯』と喉を冷やす『桔梗湯』を併用する方法も紹介した。

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