やや高齢のお客様から、『どくだみ茶』について質問された。
名前のイメージ通り、毒を排出するデトックス効果が期待されることと、ミネラルが豊富なことを説明すると購入を決められた。
しかしお会計をした後で、腎臓機能が衰えがちの高齢者には適さないこともあることを思い出して伝えた。
ミネラルが豊富ということは鉱物が含まれるということで、それを処理する腎臓には負担がかかるのだ。
こんな簡単なことを忘れているとは、反省の行ったり来たりである。
世の中には、塩でもなんでも「化学合成は全部駄目で、ミネラル豊富なのが良い」と人にも勧める輩がいるが、人に勧める時にはリスクも理解して伝えるようにしておいて欲しい。
って、忘れてた人が偉そうに言えることではないけれど。
ご主人が鼻水と喉の痛み、そして咳を訴えているということでお客様から相談を受けた。
発症したのは昨日からで、熱が出そうな予感がすると言っているらしい。
しかし、いずれの症状も現段階では弱く、念のため薬を買いにいらしたというので、『葛根湯』を最初に使い、熱が出てから『パブロンエースAX』に乗り換えてはと提案したところ、両方お買い上げいただいた。
『葛根湯』は咳が出る風邪には使えないが、鼻水が出るようなら上半身の冷えに対抗するための炎症が喉の痛みや咳となっている可能性があり、上半身が温まれば、鼻水が止まり咳も治るかもしれないので。
なので援護のための養生に、入浴をして内臓を温め、食事の量を控えるよう伝えた。
喉の痛みが無ければ『小青龍湯』、発熱の予兆が無ければ『駆風解毒湯』が候補になったところ。