夫婦のお客様が来店し、値引きした『パスタイムZX』を購入されようとしたが、選んでる時にご主人の「安いから、これにしよう」という声が聞こえていたので、念のため浸透力と鎮痛効果について説明した。
患者はご主人で、主訴は腱鞘炎だそうだが、症状を繰り返しているものの、一度も病院に行ったことがないというから、受診勧奨をしたうえでお買い上げいただいた。
お医者さん探しは、気持ちに余裕があるうちにと付け加えた。
お客様から足のマッサージのしすぎか、親指の付け根が痛いと相談された。
関節部でもあるため、クリームタイプの『バスタイムZX』を案内してお買い上げいただいた。
マッサージはむくみとりのためだそうなので、強く揉む必要は無いことをお話しして、手の親指の付け根辺りの膨らんだ部分で力を入れずに撫でるようにマッサージするよう勧めた。
お客様が『サロンパスEX』をレジに持ってきたが、インドメタシン製剤とは知らずに選ばれたようなので症状を尋ねたところ、患者は父親で、ゴルフのスイングにより肩を痛めたらしく、鎮痛効果は強くなくてもいいというお話から鎮痛効果は落としつつ、浸透力のあるフェルビナク製剤を案内し、『ホームパスFRテープV』をお買い上げいただいた。
患部が痛む間は、キュウリやトマトといった夏野菜を避けるようお話した。
やっぱり体を冷やすのが良くないのかと訊かれ、もちろんそれもありますとお答え。
あと、キュウリやトマトに限った話ではないのだけれど、微量ながらアルカロイド系の毒があるのだ。
もちろん健康な時なら摂取できる栄養素の有効性の方が優るから日常では気にしなくても良いものの、微量なれども体内に入った毒に対して体は抵抗するために熱を発し、炎症を起こしている部分は、より炎症をしてしまう。
キュウリは昔から「痰の毒」と云って咳の原因になるし、「秋茄子は嫁に食わすな」とも云われるナスは子宮を傷めることに由来するとされる。(美味しいから嫁いびりで食べさせないという説は、話としては面白いけど、それなら地方によって他の食べ物のバリエーションがあるはず)
同じナス科のトマトも茎とヘタに毒があり、完熟トマトなら実は大丈夫とされているが、やはり食べ過ぎには注意が必要だ。
世の中不思議なもんで、農薬の毒性を恐れて無農薬野菜を求める人も、何故か野菜自体の毒については無頓着。
無農薬野菜を売りにしている農家や流通業者にしても、何故か野菜の毒性については語らないんだよね。
ネットで農家や流通業者のサイトを見てみると、そういう野菜自体の毒性について書いてあるところは少ない印象。
農薬には極めて毒性の少ない物もあるのに(水飴だって立派な農薬である)危険視して騒ぎ立てるのなら、微量とはいえ健康に影響を及ぼしえる野菜自体の毒性についても警戒しなければならないだろう。
なにより生産者たる農家が科学知識を持ち合わせていないならプロとして不勉強だし、実は知ってるけど語らないというのであれば不誠実なので、今すぐ農業から退場していただきたい。