消毒用エタノールを求めてお客様が来店したが、梅干しを漬ける瓶の消毒に使いたいという。
ネットか本に載っていたようだが、梅干しを漬ける瓶を洗うのには昔から焼酎が使われていたはず。
なので、風味の点でもアルコール度数の高い焼酎を使ってみるよう勧めてみた。
喉の痛みで来店したお客様から、『駆風解毒湯』と『響声破笛丸』と『銀翹散』の比較を尋ねられた。
授乳中のため漢方薬を選んだそうで、喉の痛み以外に主訴は無く、しかし痛みは弱くないということから、『駆風解毒湯』をお勧めした。
また、授乳中は体内が乾燥しがちであることを説明し、『麦門冬湯』を紹介した。
「漢方薬だから安心」と言われたけれど、処方によってはそうとは限らないことを伝えた。
例えば、やはり喉の痛みに使う漢方薬の『桔梗湯』は、赤ん坊に移ると体を冷やして下痢になるという報告がある。
また、授乳中の風邪には『葛根湯』が病院でも処方されるが、やはり先に飲んでから授乳させると麻黄の影響か赤ん坊が興奮して寝つかないことがある。
その点では、『駆風解毒湯』も同じなため、服用量は規定を守り、できれば授乳した後に服用するほうが望ましい。
ただ、神経に直接働きかけるような現代薬と違い、脳へ影響するようなことは無いというだけ。
それでも内臓への影響はある訳で、漢方薬だから安全とはいかないんである。
やや高齢の常連のお客様から、血圧を下げる薬を相談されたのだが、今はうちの店に置いていないことを説明したうえで『七物降下湯』を紹介した。
ただ、お客様は病院から他の薬を処方されているため、保険の適用薬であることを説明し、担当医に相談してみるよう勧めた。