親の言葉はドコまで信用できるのか

 お客様から、鼻づまりの相談を受け、数日前に頭痛と熱感があり、漢方薬を服用したというのだが、その内容は分からなかった。
 使った漢方薬は現代薬っぽい名前だったと言うから、もしかすると『葛根湯』に喉を冷やす石膏を加えた『新エスタックゴールド』なのかもしれない。
 鼻水は透明だったり色がついたりを繰り返しているようなので、『葛根湯加川きゅう辛夷』を考えたが、すでに数日が経っているというお話から、鼻汁が喉に落ちてくるかを尋ねると、その通りということなので『チクナイン』(辛夷清肺湯)を勧めて、お買い上げいただいた。
 そして、身体を温めるために入浴をして、積極的に温かい物を飲むよう伝えた。
 同伴の女性からは洗眼剤の『アイボン』シリーズの違いを質問され、目的は仕事による目の疲れで、痒みなどは無いということから、無印の『アイボン』をお買い上げいただいた。
 目の修復には、これまた長湯が効果的とお話したが、お風呂は苦手だそうなので、目の周囲をお湯に浸したタオルで温めるよう勧めた。
 あるいは、目を閉じてシャワーを目の周囲に浴びるというのも有効である。
 シャワーの水流の刺激と、お湯の温かさで、目の周りの血行が良くなるのだ。

 お客様から、中学3年生の子供の鼻炎と喉の痛みに、『エスタックイブファインEX』で良いか質問されたが、主訴を踏まえて『エスタックタックNT』か『ルルアタックNX』をと勧めた。
 明日からテスト期間になるというため、眠くなる成分の入っていない『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内してみたが、粉が苦手とのことで『ルルアタックNX』をお買い上げ頂いた。
 ただ、いつものことながら、この「粉が苦手」というのは、どこまで信じて良いのか分からない。
 症状のつらさと副作用とテストとを天秤にかけたら、本人は粉薬の方を選ぶかもしれないわけで、いずれは自分で薬を買いに来てもらいたいところ。
 親に任せていると、自分で薬を選ぶ機会を失ってしまうことになるので、それが心配。
 本人には、体を温めるために入浴をさせて、体力の消耗を防ぐため食事は量を控えることと、今夜は勉強しないようにと伝えた。
 勉強をしないようにというのは、気持ち的に無理かもしれんけど。

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