お話を聞くのも仕事のうち

 お客様から、初めは「妊娠中に飲める胃薬を」と相談されたのだが、悪阻(つわり)だと分かったため、『半夏厚朴湯』を紹介したうえで、病院でも処方してもらえることをお知らせした。
 また、病院では『半夏厚朴湯』より『茯苓飲合半夏厚朴湯』が処方してもらえるかもしれませんととも付け加えた。
 悪阻自体は精神面によることが多いのだけれど、『茯苓飲合半夏厚朴湯』は水分代謝などの面倒も見てくれるので。
 お客様が、「漢方薬だから安心」と思われたようなので、成分によっては漢方薬といえども危険はあることを伝えた。

 しばらく来店していなかった常連のお客様が杖をついていたので心配したら、一ヶ月ほど入院していたというお話を聞いた。
 手術が上手くいかなかったのか一週間の入院予定が、手術中に大量出血して伸びてしまったとのこと。
 以前から溶血剤を服用していることは知っていたが、医師の指導で手術の3日ほど前から断薬はしたらしい。
 まぁ、それは当然ですね(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)。
 ところが、執刀した医師からは「手術で切れば血が出るのは当たり前」というようなことを言われたらしく、弁護士を雇って裁判の準備中だという。
 ううん、それは大変ですねぇ。
 よしんば、手術のさいに出血するのは当たり前として、その後の精神的なケアも含めて医療のはずで、それができない執刀医や、そんな発言をさせてしまう医療チームには問題があるだろう。
 あくまで、患者さん側からのお話だけですが。
 お客様からは、「話を聞いてもらえて良かった」と言われた。
 お話は、いつでも聞きますよん。

 やや高齢のお客様が虫刺されの棚を見ているところに声を掛けたところ、手足に赤い点々が多くあり、痒みも強いとのこと。
 1週間ほど前からだそうで、毛虫や蛾の毒針なども考えたが、思い当たらない模様。
 ステロイド剤の使用を提案すると、家に『リンデロンVG』があるそうなので、まずはそれを使ってみるように勧めた。

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