お客様が湿布のフェルビナク製剤とジクロフェナクトリウム製剤を見較べていたので声を掛けてみたが、案内は断られた。
フェルビナク製剤の『ホームパスFRテープV』をレジに持ってきたさいに改めて症状を尋ねると、両者の違いを訊かれたので、フェルビナク製剤は鎮痛剤としては『トクホン』などのサリチル酸製剤より強くインドメタシン製剤よりは弱いものの浸透力があり、ジクロフェナクトリウム製剤はインドメタシン並みの鎮痛作用がありつつフェルビナク製剤と同じく浸透力に優れていることを説明した。
主訴は寝違えだそうで、急性症状には鎮痛効果の高いものを最初に使うのが良いのだけが、今回は痛みはそれほどでもないということから、そのままフェルビナク製剤の『ホームパスFRテープV』をお買い上げいただいた。
ただ、患部に水シャワーを浴びると気持ち良いというお話があったから、それは冷たさで神経が麻痺してるだけと考えられるため、患部はそれでも良いとして下半身は血流を整えるのに入浴で温めることと、炎症を抑えるために夏野菜を避けるよう伝えた。
寝違えは筋を傷めており、つまりはどこかしらが傷ついている。
傷ついた部分を修復するのには材料の供給が必要で、材料は血液で運ばれるから血流を整えるのは特に重要。
お客様から、『ムヒS』と『ムヒアルファEX』の違いを質問されたので、後者にはステロイド剤が入ってることを説明したところ、以前にステロイド剤を腹部に塗ったら蕁麻疹が出たとのこと。
でも、別件で病院から処方されたステロイド剤を手に塗った時には大丈夫だったという。
種類による相性ももちろんだが、使用したさいの体調も影響することがあるため、その蕁麻疹が薬疹かの判断は難しい。
しかし、安全策をとって今回は『ムヒS』をお買い上げいただいた。
ただ、旅行などに行く時にはステロイド剤を持って行った方が便利なことも伝えた。
出先で一時的に使う皮膚の薬は、強めの薬のほうが虫刺されの他に植物に触れて起きる炎症などにも使えるので。
よく聞かれるのが、どちらが強いですかですね。後は一部のドラックストアが使う、他社との比較で主要成分がいかに多く含まれているかです。どちらも、ちょうどいい塩梅が有ります。消毒用アルコールは70パーセント、濃ければ良いというわけではありません。これが匙加減で、専門用語を使わずに如何にお客様に説明出来るかですね。
「良く効くのどれ?」とも訊かれますねぇ。
副作用が怖くないのかと思っちゃいますが(^_^;)
変に怖がらせるわけにもいかず、さりとて警戒感が無いまま薬を買われても困るので、この説明の匙加減も難しいところです。