科学的な根拠よりも、体感的なものの方が安心する?

 お客様から3歳児の口内炎の相談を受け詳しく聞いてみると、舌を噛んだみたいとのことなので、抗炎症薬の『トラフル軟膏』を案内した。
 しかし、年齢制限を気にされた事から念のためお客様の目の前でメーカーに電話で問い合わせをして、幼児にも使えることを確認し、お買い上げいただいた。
 この、目の前でというの結構重要だったりする。
 大丈夫なことを即答するのも良いのだけれど、「心配な気持ち」を取り除いてあげるには、「即答」よりも「手順」のほうが安心感を増す効果がある。
 科学的な根拠よりも、体感的なものの方が安心できるというのと同じ。
 子供が食事を食べたがらないためアイスを食べさせているそうなので、ぬるめのスープなども与えるよう勧めた。
 アイスは確かに冷たくて気持ちいいし、実際に冷やす効果もあるといえ、体の方がそれに抵抗しようとして、ますます患部を炎症させてしまう可能性もあるので。

 やや高齢のお客様が来店して、首をいつ打ち付けたのか分からず、病院へ行き骨には異常が無いと診断され、『モーラステープ』を処方されたという。
 それが、もうすぐ使い切ってしまうので代わりの物をとのことだったが、痛みは軽くなってきてるとのことから、鎮痛効果を落として浸透力があり血流改善をする、フェルビナク製剤の『ハリックスほぐリラ』を勧め、お買い上げいただいた。
 薬というのは、やはり体に負担のかかる物だから、強ければ良いという物ではない。
 さりとて、怖いからと弱い薬を使って長引かせるのもまた、体への負担となる。
 だから症状の変化に応じて、薬の乗り換えるのも一つの選択なんである。

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