11歳の息子さんがスポーツクラブに入っていて、本人が貼る鎮痛薬を希望しているという相談を受けた。
しかし、よくよく訊いてみると、すでに『バンテリン液』を使用しているという。
成分はインドメタシンだから、鎮痛薬としては強い方。
しかも、液状の方が塗りやすく、運動もしやすいはずで、わざわざ貼るタイプにする意味が分からない。
もちろん子供なりに何か考えているのだろう。
私が小学4年生の時に夏休みの自由研究で提出した内容は「ピルによる効果と副作用」だったから、その子も充分にリサーチしているかもしれないから、安易に子供の考えを否定できない。
ただ、筋肉痛ならば、液体やゲル、あるいはクリームでマッサージしながら塗布するのが、やはり効果的なので、スポーツクラブの指導員と相談してみるよう勧めた。
高校生のお孫さんが、日焼けでチクチクすると訴えているそうなので、『桃の葉ローション』を案内してお買い上げ頂いた。
昨年は大して売れていなかった商品だけど、今年は私が売り込んだもんだから販売数が目に見えて増えた。
だからといって、お手当てが弾む訳ではないので、別にノルマのためにお客様を騙してたりはしていません。
この辺、他のお店はどうなのかなー。
いやね、本部からは指示が出るんですよ。
「今期は、この商品を売って下さい」とか、メーカーとの取引が関係していたり。
あるいは、売上不振で大量に在庫を抱えた商品を、「特別価格で提供!!」みたいに。
私は、一切無視する訳ですが( ̄▽ ̄)
だって、お客様は「商品を買いたい」のではなく、「症状を治したい」のが目的なんだから、客商売の基本は、お客様の満足度でしょ?
一応は、本部の指示に従っている体裁も整えないと上司の胃が痛い事になるので、指示通りのPOPは表示します。
ただ、おそらくは本部の指示通りに売り込んでる店員さんもいるはずで、それは雇われ側としては正しいものの、だからこそ、お客様には自衛して欲しいとも思ったり。
POPに惑わされないで、ガンガン相談してもらいたい。
相談されたら、それはもう不可抗力。
本部からの売り込み指示がどうあれ、お客様の要望に応えるという大義名分が立ちます。
まぁ、私の売り込みも、当然の事ながら「お店の指示なんでしょ?」と疑われても仕方のないところ。
でも、変な言い方だけど、所詮はパートですよ、パート。
雇われ店員。
パートだから手を抜くという選択がある一方、パートだから経営に関わっていない分、自分の信念を貫き通す自由があったりします。
貢献する相手は、お店じゃなくてお客様。
それが私の信念です。