子供でも本人への薬の説明は大事

 肋間筋痛らしいというお客様の相談を受け、ゴルフで傷めたというので、鎮痛効果に優れたインドメタシン製剤と、浸透力に優るジクロフェナクトリウム製剤を紹介し、体を動かすので塗るタイプを提案した。
 すると、家にあった『サロンパス』を使い切り、これからまたゴルフの打ちっ放しに行かなくてはならないということで、『ハリックス55ID』と『フェイタスZα』を購入された。
 本当は、回復するまで運動は謹んでもらいたいんですがね(^_^;)
 お客様のリクエストが最優先。
  せめて、壊れた部分を直す材料は血液で運ばれるので、入浴で血行を良く、とん汁など皮膚の材料になる食材を用いた食事を積極的に摂るよう勧めた。
 お客様からは、「情報ありがとう」と言ってもらえたけど。
 でも、できれば無理しないで下さいませ。

 10歳の子供が口角炎ということで相談を受け、詳しく訊いてみると1週間以上続いているそうだ。
 本人を連れているので観察すると、患部に血がにじんでいるものの、痛みは無いというお話から内服薬に『トラフルBBチャージ』と、塗り薬に『モリアップW』を勧めたところ、後者はすでに使っているというので前者のみをお買い上げいただいた。
 また、口に現れる症状は胃でも起きていると考えられるので胃炎の可能性を話しすると、1週間前に吐き気があったという。
 根菜は苦手だそうだが、食べると早く治るようというお話を本人にしてみた。
 患者である子供が実際に来店している時には、できるだけ親だけでなくその子供にもお話をするようにしている。
 本人に病気を治すことに積極的になってもらいたいし、治ると思って使う薬は良く効くんである。

 『パブロンSα』を購入されるお客様に症状を尋ねると、鼻炎だけだということなので鼻炎薬を使ってみてはと提案したが、いつも使っているとのことで、そのままお買い上げいただいた。
 ただ、お客様が選ぶ薬だからそれは構わないとしても、まずは体を温めることと食事の消化による疲労を防ぐために消化の良い食事をして量を控えるのが「医者いらず」ですとお話しした。
 今回のように主訴が鼻炎だけとなると、 風邪薬に入っている解熱剤や咳止めは無駄な成分であり、体の方はそれを処理しなければならない。
 これが疲労の原因となり、それでどうなるかといえば体力が落ちて本当の風邪になってしまう可能性があるのだ。

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