持ち歩くと便利な葛根湯

 お客様から口内炎に貼る物をと希望されたので、ステロイド剤の『口内炎パッチ大正クイックケア』と『トラフルダイレクト』に、症状が軽い場合の『口内炎パッチ大正A』を案内した。
 口の中を噛んでできた口内炎のようなので、ステロイド剤を提案したのだが、パッチを選んだ理由は食べ物がしみないからのはずなのに、口の中で溶ける『トラフルダイレクト』を購入された。
 溶けるのは便利ではあるけれど、食べてるそばから溶けてしまって意味無いんじゃないかな(^_^;)
 まぁ、『龍角散ダイレクトスティック』も一緒に購入されたので、患部の炎症を抑えるのには良いだろうと思われるが。
 お客様には、ビタミンB剤が家にあれば併用してみるように伝えた。

 『ルルアタックFX』とタウリンドリンクを購入されるお客様に念のため併用しないようにとお話ししたところ、それは大丈夫なようだった。
 ただ、併用が駄目な理由を知らないとのことだったので、特にカフェインが重なるのが良くないことを説明した。
 カフェインが重なると他の薬効成分が強く出過ぎてしまうこともあるし、体をゆっくり休めなければならないのに興奮作用の方が勝って寝付きにくくなる可能性があるからだ。

 『葛根湯』を購入される高齢のお客様に、発熱と咳には適応しないことを伝えると、いつも風邪のひき始めに使っていて、それはテレビで『葛根湯』が万能薬のように紹介されていたからだそうだ。
 今回の主訴は咳で、すでに1週間ほど続いているそうなので、上半身を温める『葛根湯』では体内が乾燥して、余計に咳になってしまう。
 そうお話して、上半身を潤す『麦門冬湯』を案内したところ、体内の乾燥は思い当たると言うので一緒にお買い上げ頂くことになった。
 『葛根湯』を風邪のひき始めに使うのは良いことなので、家に置いておくよりも持ち歩いて、出先で悪寒を感じたりした時にすぐ使うのが効果的なことを話した。
 出かけた先が寒くて、うっかり薄着だったときや、夏場に建物の中で冷房が効きすぎてる時なんかにも使えて、そういう意味では『葛根湯』は万能ではあります。

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