乳児連れのお客様が『パブロンSゴールドW』と『イブA』を一緒に購入されるので、念のため授乳中か確認したところ、ご主人が服用するとのことだった。
主訴は喉の痛みだけだそうなので、まずは『イブA』だけで様子を見てみるよう提案した。
鼻炎や咳の成分まで入っているから、それを処理するのに体力を消耗すると風邪に進行してしまう恐れがあるので。
また、喉の痛みだけとなると逆流性食道炎や胃炎の可能性もあるため、消化に良い食事をするよう勧めた。
特に、胃液の逆流は健康な人でも日に50回くらいはあるそうで、健康な時には損傷した食道はすぐに回復するから自覚症状は無いのが、回復が遅れると喉の痛みとして感じることがある。
喉が痛いから風邪とはならないのだ。
ただ、『イブA』のイブプロフェンは胃の保護機能を低下させるから、痛み止めとしては喉の痛みにも有効でも、それが喉の痛みの原因にもなり得るので、『ペラックT』などの抗炎症の薬を先に使ってもらったほうが良いんだけどね。
先に相談してもらえれば、その辺りの話もできたのになぁと思う。
東南アジア系のお客様が『ナリピタン』を求めて来店したが、置いていないことを説明したうえで用途を確認したところ、授業で先生の声が急に聴きづらくなったという。
『ナリピタン』は耳鳴りの薬で、用途が合わないことと急性であることからドクターをとお話したが、どうしても欲しいと言うので、置いてある近くの別なドラッグストアーを紹介した。
夫婦のお客様が来店しDHCの『アンセリン』を求められたが、置いていないことを伝えた。
ご主人の尿酸値を下げたいということで、ネットで評判を見たようなのだが使うのであれば担当に報告するようお話しした。
アンセリン自体は、筋肉中に含まれている二種類のアミノ酸から成るペプチドで、マグロや鶏肉に含まれているものの、痛風の食事療法では尿酸値を上げてしまうから食べ過ぎは禁物。
なので、サプリメントで摂るというのは悪くない。
ただ、ご主人はとにかく『アンセリン』が欲しかったらしく、「無いならいい!」と奥さんを置いて先に店を出て行ってしまったため、尿酸値を下げるのに役に立つ内服薬の『大柴胡湯』や『温清飲』などを紹介ができなかった。
ネットに書いてある情報は頼りにするのに、どうして目の前の専門家を使ってくれないのか(´・ω・`)