ステロイド剤は菌に対する抵抗力を弱めてしまう

 お客様が虫除けを求めて来店し、海外に持って行って部屋にも撒きたいとのことだったが、季節外れで大容量の物が無いことと、機内持ち込みのことも考えて『ムシペールα』を案内し、お買い上げいただいた。
 また、手軽な方法として『ハッカ油』を水に溶いて使う方法も紹介した。

 やや高齢のお客様が来店し、首の後ろのオデキの相談を受けた。
 芯があり痛むとのことだったが、表面に痒みは無いそうなので2種類の抗生物質の入った『テラマイシン』を勧めて、お買い上げいただいた。
 こういう時には『たこの吸出し』があった方が、便利かもしれない。
 早めに膿の出口を作って、そこに抗生物質を塗る方が確かに治りは早いので。
 お客様は家では銘柄は不明だが、何かステロイド剤を使ったそうだ。
 ステロイド剤は炎症を抑える力は強いが、菌に対する抵抗力を弱めてしまうため、こういう時には使わないようにと伝えた。
 一方、もし表面の炎症もある場合にはステロイド剤と抗生物質を合わせた『クロマイP軟膏』も候補になることをお話しした。
 オデキには、内服薬の『排膿散及湯』も欲しいところ(切実)。
 でもあれは、個人薬局でしか扱えないから、あとは通販で買うしかない。
 お客様には菌への抵抗力をつけるため、体内を積極的に温めるように勧めた。
 何か飲む時には電子レンジで1分ぐらい温めてから飲むとか、入浴を少し長めにするとかである。

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