『パブロンSゴールドW』をレジに持って来たお客様に主訴を尋ねると、喉の痛みとのことだったので『パブロンエースAX』や『ルルアタックEX』の方が適応することを伝えたところ、13歳の子供だと分かった。
そうなると年齢制限があるため先に挙げた薬は使えないが、喉の痛みだけということであれば主訴に合わせた方が疲労しにくいことを説明したうえで『ペラックT』も紹介してみた。
しかし本日は、当初の通り『パブロンSゴールドW』を購入された。
喉の痛みを止める成分にはアセトアミノフェンしか入っておらず、気道の粘膜をケアするものの喉の痛みを止めるのには力不足なうえ、咳止めや鼻炎といった不要な成分を体の方は処理しなければならない。
親が与える薬を疑う子供はいない。
親自身が薬の中身や作用に興味を持ってもらえないと、子供が可哀想に思えてしまう。
まぁ、余計な独り善がりなのかもしれませんが。
『スマイルホワイティエ』をレジに持って来たお客様に長期連用は避けるようお話ししたところ、主訴は充血と眼精疲労にドライアイで、以前に『サンテボーティエ』を使っていたそうだ。
充血を除去する成分の塩酸テトラヒドロゾリンは、単に血管を収縮させて目立たなくさせるだけで、目を回復させる材料は血で運ばれてくるから、血流を悪くするのは症状の悪化を招くだけである。
そうお話すると、「使用に条件があるのは面倒だから嫌」と言われ、『サンテボーティエ』を使っていた感触は悪くなかったというので、乗り換えなくても良いのではと提案すると『サンテボーティエ』に変更された。
アドバイスを受け入れてくれたのは嬉しいものの、使用に条件があるのはどの薬も同じだから、その理解だとそれはそれで困ってしまう。
ううん、考え過ぎ考え過ぎ。
ここのところ、どうも考え過ぎてしまいますな。