『十全大補湯』を購入される常連のお客様から、サプリメントの『グリシン』について本当に安眠できるのか質問された。
最小のアミノ酸にどんな効果があるのか疑問とのことだったが、神経伝達物質であることと単純に穏やかな甘味で神経が安らぐ可能性はありますとお話した。
まぁ要するに、甘い物であればグリシンである必要は無いのだけれど。
何しろどんな食べ物も、一旦は分解されてアミノ酸になるのだから。
カルシウムを飲んだからといって、取り込んだカルシウムがそのまま使われる訳ではないし、魚を頭から食べたからといって脳みそが人間の脳の材料になる訳でも無いヽ(´ー`)ノ
夫婦の客様が来店し、始めにご主人から『イビキスト』について尋ねられ売り場を案内したが、イビキには加齢による喉の奥が垂れ下がって鳴る低音のタイプと、鼻腔で鳴るタイプの2種類があり、『イビキスト』は後者に適することをお話しした。
鼻をかむと鼻血が出やすいそうなので合うかもしれないと伝えると、購入を決められた。
他に娘さんの頭痛の相談を受け、『ロキソニン』と『イブ』が効かなかったというので、系統の違う『バファリン A』を試してみることを提案した。
ただ、頭痛は締めつけられるタイプのようなので、緊張型の頭痛は血圧も関係する可能性をお話して『釣藤散』を紹介した。
すると、もちろん年齢的に高血圧ではないと否定されたが、『釣藤散』のパッケージに書いてある高血圧とは、数値上のことではなく、1日の中でのその人の変化の話である。
奥さんは、『呉茱萸湯』のパッケージに書いてある「吐き気を伴う頭痛」の表記に関心を示されたので、ズキズキするタイプの頭痛は胃と関係することを説明し、娘さんが受験生とのことから『半夏厚朴湯』を紹介すると、『釣藤散』と一緒に購入された。
『半夏厚朴湯』は発表会に出るとか試験のように緊張してしまう時にリラックスさせる効果があるのだが、受験生の親が使うこともあることを伝えた。
というのも緊張性のストレスというのは、家族など身近な関係にある人へ伝播してしまいがちでがあるからだ。
なので『半夏厚朴湯』は、昔から親子で飲むと効果的とされている。
奥さんから、『釣藤散』と『半夏厚朴湯』を一緒に飲ませて良いかと尋ねられ、問題は無いものの効果が薄くなることは考えられるため、一時間程度は離して服用するように伝えた。