お客様から『パンシロン01』や『パンシロンキュア』しか置いていないのか尋ねられたので『パンシロンG』を案内したのだけれど、使っていたのは無印だと言われる。
ううん、『パンシロン』のシリーズに無印は無いはずなのだが……。
しかも詳しく訊いてみると、その謎の『パンシロン』を服用すると排尿しにくくなるとのお話。
ええと、それはマグネシウムやナトリウムなどのミネラル成分が影響しているのでは?
そう伝えてみたら、胃もたれに他の店で何か漢方薬を購入したそうなのに、その名前は覚えていないという。
『六君子湯』に『半夏瀉心湯』、『五苓散』と『大正漢方胃腸薬』と次々と揚げてみたが、どれも違うとのこと。
ただ、排尿困難に『ジェントスルー』(八味地黄丸加五味子麦門冬)を使ってるというので、それ自体が胃薬でもあることを説明したところ、本日はお帰りになられた。
無印の『パンシロン』というのも謎だし、飲むと具合が悪くなるというのに飲みたがるのも謎だった。
口唇ヘルペスだというお客様が来店し、自身でネットで市販薬を調べたというのだが、口唇ヘルペスの薬は第1類なため薬剤師のいる店でしか扱えないことを伝え、近くのドラッグストアを紹介した。
しかしそのドラッグストアに問い合わせてみると、もう薬剤師さんが帰ってしまった後で販売できないということだった。
お客様が発症したのは昨日で、食事を食べ過ぎたというお話から、胃炎による口唇部の炎症の可能性も高いことを伝えた。
それに、口唇ヘルペスはウイルス性だから本当のところ、一度は病院で診察を受けて確実でないとドラッグストアーでは売ってもらえないこともある。
炎症ということで考えれば『黄連解毒湯』も使えるし、患部の修復には『チョコラBB』などのビタミンB剤が役に立つことを紹介したが、今日のところはお帰りになられた。
ネットで調べるのは悪いことではないけれど、それを参考にしたうえで、やはり専門家に確認するという手順は踏んでもらいたいところ。
口唇ヘルペスの市販薬は第1類で、薬剤師のいないお店では買えないことを知らない段階で、その調べ方に欠陥があったということなので。
語学と同じで、相当な経験知識がないと、正しい、不自然は判断はできませんね。