やや高齢のお客様が『葛根湯』を購入されるさいに、上半身を温めて風邪を治すので、喉の痛みや咳、発熱の風邪には適用しないことを伝え、早さが勝負の漢方薬でもあるため、家に置いておくより持ち歩いて出先で使うよう勧めた。
すると、上顎の奥の方がイガイガしている時に風邪のひき始めだと思って使っているそうなので、そういう時には体内の乾燥が考えられるため上半身を潤す『麦門冬湯』を紹介した。
ただ、売りつけられると思われたのか「いらない!」と強い口調で怒られてしまった。
う~ん、紹介するだけのつもりだったんだけどな(´・ω・`)
『葛根湯』を購入されるお客様に、適さない風邪があることと、出先での寒さ対策に使えることを伝えると、「そんなにあったまるの?」と訊かれたので、『葛根湯』は血流を良くして肩こりにも使えることを説明した。
私が見た治験データでは、冬場に『葛根湯』を飲むと体表部が33.5度だったのが34.7度に推移したデータもある。
体表部でそうなのだから、体の中はもっとあったまってるということ。
つまり、上半身を温めると悪化しそうな症状には向かないのだ。