お客様が『バファリンルナ i 』を購入されるさいに用途を尋ねたところ、母親からアセトアミノフェンの物を頼まれたとのことで、ネットか何かで偏頭痛にということで情報を得たらしい。
偏頭痛の原因は胃の不具合とも関係するため、胃への負担が少ないアセトアミノフェンを使うということ自体は間違っていない。
痛みを強くするホルモンと胃を保護するホルモンが同じなため、ロキソニンやイブプロフェンといった、そのホルモンを抑える鎮痛剤を常用すると胃を悪くして偏頭痛になり、また鎮痛剤を飲み、そして胃を悪くして偏頭痛になるという無限ループに陥ってしまうからだ。
しかし詳しく話を訊くと、病院からジクロフェナクトリウム製剤と胃粘膜保護の薬が処方されていることが分かった。
もちろんジクロフェナクナトリウム製剤も、胃の保護機能を無効にしてしまう鎮痛剤。
だからこそ、胃粘膜保護の薬も一緒に処方されている。
つまり医師の判断があったわけで、本来は薬を自己判断で変更するのは好ましくないことをお話ししたうえで、購入する薬の成分表示をお薬手帳に貼って、担当医に使ったことを報告するよう付け加えて販売した。
お客様からは、「勉強になりました」と言っていただけた。
ロキソニンを求めてお客様が来店したが、取り扱っていないことと、ロキソニンでなければならない理由が無ければ化学構造式の似たイブプロフェンで代用できることをお話したところ、『イブA』をお買い上げいただいた。
主訴は歯肉炎で、歯医者には行く予定だというから、服用中は消化に良い食事をするようにお話しした。
うちの店に『排膿散及湯』があれば、そちらを勧めたいところなのだけれど。