お客様が『プリザエース軟膏』をレジに持って来たさいに、痛みが強ければステロイド剤の入っている『ボラギノール A軟膏』が適していることをお話したところ迷われたが、痔の痛みは少なく出血があると言うので、止血成分の入っている『プリザエース軟膏』をそのままお買い上げいただいた。
入浴はしているそうなので、それは良いことだと伝えた。
切れ痔の場合、気にしてお風呂に入らないという人もいるが、血行を良くすることは患部の修復には大事なことなのだ。
あと、痔の薬で迷ったら強い炎症を止める成分の入ってる物と、止血成分の入っている物とで違うので、分からない場合は、登録販売者か薬剤師に相談してもらいたいところ。
そのためにお店に常駐しているし、販売している薬にはそのお給料も含まれているので、確認しないで自己判断で買うのはもったいない話なんである。
お客様から「眠くなりにくい酔い止めを」と注文され『ヒヤ乗り物酔いどめフィルム』を案内したが、以前に『アネロンニスキャップ』を使ったそうなので、その時の使用感が悪くなければ同じ物を使うのが安心ではと提案し、『アネロンニスキャップ』をお買い上げいただいた。
成分だけで考えると眠くなりやすいといえるものの、人間の体は機械ではないから同じ反応を示すとは限らず、相性も大事。
乗るのはバスとのことだったので、乗車前には温かい食事をして胃の消化物を早く腸に送り出し、乗ったら冷たい飲み物をこまめに飲んで胃の働きをわざと悪くして吐き気を抑える方法を伝えた。
本当のところ、眠くなりにくい酔い止めとしては平衡感覚を保つ『苓桂朮甘湯』や、吐き気を抑える『五苓散』が使えるのだが、なかなか漢方薬というのは勧めにくい。
眠くなる成分が入っていないから、観光旅行などの時には一番適している。
初めに何に乗るのかとか、目的が分かると話を切り出しやすいのだけれど。