お客様からクラシエ薬品の『葛根湯』をという注文を受け売り場を案内してみたら、お客様がスマホで撮ってきた物とはパッケージデザインが違ったため、購入を躊躇われた。
『葛根湯』自体は古い処方なのでエキスの濃縮の違いなどはあるものの、体質との相性もあるため濃ければ良いという物でもない。
それに製薬メーカーによってはドラッグストアーの系列ごとにパッケージデザインを変えたり、あるいはスーパーの医薬品売り場に卸す商品は違うデザインにしていたりするので、あまりパッケージにこだわる意味は無い事をお話した。
しかし、結果としては今日のところはお買い上げは無しとなった。
ただお客様は、 風邪の中期に用いる『麻黄湯』や後期に適用する『柴胡桂枝湯』をご存知無いようだったので、紹介してみた。
また、風邪の初期に使う『葛根湯』は上半身を温める一方で胃に負担がかかるため、胃の弱い人は最初から『柴胡桂枝湯』で通す方法もあることをお話した。
『銀翹散』と『桔梗湯』を一緒に購入されるお客様に、どちらも体を冷やすため併用しないように伝えたところ、そもそも内容を知らないようだった。
喉の痛みだけが主訴であれば『桔梗湯』を単独で使うか、喉が痛くて風邪の予兆がある時には『銀翹散』を単独で使うよう勧めた。
また、体が冷えて鼻水が出る一方で喉の痛みがあるというような場合には、上半身を温める『葛根湯』と体の中を冷やす『桔梗湯』の組み合わせの方が汎用性があることを伝えた。
本日は、『銀翹散』をお買い上げ。
『パブロンSゴールドW』を購入されるお客様から、他に栄養ドリンクは飲んだ方が良いか訊かれた。
ご主人が風邪をひいたそうで、食事をしないのであればノンカフェインの『新ヒストミンゴールド液』を、食べるのなら特に栄養ドリンクは必要無いことをお話し、『パブロン SゴールドW』のみを、お買い上げいただいた。
風邪をひくとどうしても栄養を摂らなければと考えがちだが、風邪には何よりも体を休めることが一番。
そして体を休めるというのは、内臓を休めることも含めてなので、普段よほど不摂生して栄養不足な生活をしているのでなければ、無理に食事や栄養ドリンクを摂らなくても良い。