成人の親子のお客様が来店し、『タナベ胃腸薬ウルソ』の試供品を求められたので、お渡しするさいに同じ「胃もたれ」でも、量を多く食べ過ぎた場合よりも脂っこいものを食べたときに用いるのが効果的なことをお話した。
『タナベ胃腸薬ウルソ』が他の胃薬と違う点は、肉などの脂質は胃では消化されず腸で消化するため、その腸の働きを助ける点にある。
というのも、腸の消化力が落ちると胃で消化が終わった物も腸に送り込んでこないように堰き止めてしまい、それが胃もたれの原因となるので、そういう時には胃の消化剤を飲んでも無駄なのである。
そして『タナベ胃腸薬ウルソ』の主成分であるウルソデオキシコール酸は、腸での消化を促す胆汁酸の主成分であり、それをオイル交換のように入れ替えることで肝臓と腸のメンテナンスをするのだ。
だから、症状のある時だけ服用するより一週間なら一週間通して飲んだ方が効果的なことを説明した。
それから、お客様には飲み会では揚げ物についてくるキャベツと刺身のツマの大根を食べるように勧めた。
どちらも食べ残されることが多いが、両方とも胃薬として働くから食べなければ損である。
常連の夫婦のお客様が来店し、奥さんが頭痛に『銀翹散』を服用したいそうなのだが、他にも何か使える物はと相談された。
現代薬の『イブA』などを併用する方法も考えられるが、まずは『銀翹散』で様子を見てもらうようにお話した。
市販薬に『川きゅう茶調散』があれば、そちらの方が頭痛には向いているのだけれど。
『銀翹散』は炎症を冷やして治すのに適していて、喉の痛みと頭痛の原因はまた異なるので。
今回は、起きている頭痛がズキズキするタイプのようなので、胃の機能低下とも関係するため、栄養を摂ろうと無理に食事をしないように伝えた。
胃もたれも、無酸、過酸、症状は同じで、お客様は判断は出来ません。お食事傾向、嗜好物を聞き出すのにもテクニックが必要ですね。塩分制限をしているかもポイントになります。胃酸の製造原料は塩気ですから。