薬の説明書は捨てないで

 高齢の母親の親子が来店し、息子さんから母親の便秘の相談を受けた。
 長いと一週間くらいで、しかし便は柔らかいというため腸を刺激するタイプよりも便の量を増やす『スルーラック S』と『新ウィズワン』そして『サトラックス』を案内した。
 息子さんから相談される前に、母親が息子に「どれが良いと思う?」と尋ねていたのだが、再び息子さんと相談している様子の後にいつのまにか帰られた。

 フェルビナク製剤を手にしたお客様から、患部を温めるのと冷やすのとどちらが良いかと質問され、打ち身などの急性症状は冷やし、他は鎮痛成分の違いの方が重要ですとお話した。
 患者は成人の息子さんで、肩こりと首の痛みを訴えているらしい。
 その症状は以前からで、病院から処方してもらった薬で一時的に軽くなっても、疲労が溜まったりしてしばらくするとまたなるとのことだった。
 筋肉がガチガチに固まるというから、内服薬も必要かもしれないことをお話して『ドキシン錠』と『コリホグス』を紹介はしたけれど、処方されてる薬が分からないため今の時点では勧められないことを伝えた。
 なにしろその息子さん、処方薬の説明書を全部捨ててるというのだから困ってしまう。
 お客様には、おくすり手帳を作っているか確認するよう勧めた。
 そのうえで、『釣藤散』のような漢方薬も選択肢になることをお話すると、どうやら処方されたのは漢方薬だったようだ。
 また、家には以前に買った『ボルタレンEXテープ』があるらしく、お話しているうちに思い出したのか、処方されたのは『ロキソニンテープ』と『カロナール』だったと思うと言われ、しかもまだ使っていないということから、まずはそれらを使ってみるよう勧め、本日はお買上げは無しとなった。

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