やや高齢お客様が、虫対策の痒み止めのコーナーでウロウロ。
何かお探しなら、尋ねて頂いた方が早いし、相談にも応じるのに、なかなか声を掛けてもらえないのが歯がゆい。
特に市販の医薬品は(医薬品に限らず小売品がそうなのかもしれないけど)、一方のドラッグストアーの系列には卸していても、もう一方の系列には卸していないという物が数多くある。
固有の商品名で探しても、取り扱っていない物は探すだけ無駄だったり。
だから、成分で探すと同じレシピの薬を案内したりもできるので、まず最初に尋ねるくらいに思ってもらった方が良いかと。
あっ、その時には商品名じゃ分からなかったりするから、成分表示の部分をお忘れなく。
ようやく声を掛けて頂き話を訊くと、なるほど尋ねにくかった理由が分かった。
虫に刺されたのは一ヶ月以上前の事で、腕に数箇所ある刺された痕は、青黒くなっていた。
こりゃ、お説教したくなるわ(`・ω・´)
それで、尋ねにくかったのねと勝手に納得。
お説教したくなるけど、そこは抑えて、病院に行くよう勧めたうえで、『ムヒ』シリーズなどの痒み止めでは治まらないだろうから、『ベトネベートクリームS』を案内した。
お客様から子供用の虫刺され薬の相談を受け、定番だけど『ムヒベビー』を案内した。
しかし、「子供用=効き目が弱い」というイメージが一般的なためか、その点を質問された。
主成分のジフェンヒドラミンは、それこそ『ムヒ』シリーズには全般的に入っていて、『ウナ』シリーズも同じ、定番の痒み止め成分である事を説明した。
そしたら、『ムヒベビー』は自宅にあるとの事で、帰られた。
ありゃん、しまった~。
最初に子供用の虫刺され薬について尋ねられた段階で、今までに使用した事のある薬について尋ねるべきだった。
そうすれば、使っていた薬の効果が感じられないという話から入れたかもしれないのに。
普段は必ず尋ねる質問項目だったのに、「子供用=初めて使う」というイメージに惑わされた。
トホホホ……(;´д`)
売らないのも、説明するだけなのも、これも商売。これが薬屋さんです。説明して売上が発生するのがその他の物品販売業です。薬は物品ではありません。薬屋は地域の情報発信基地です。本当は店長さんに言う事なんですけどね。
そうですね。
本部指示とはいえ医薬品に、「ポイント倍増」とか「3個セットで割引」とかも、止めたいところです(;´・ω・)