サポーターを購入したとのことで、お客様から相談を受けた。
左の膝が痛み、外見上は腫れているようには見えないが、腫れている感覚がするという。
そして、冷やしたり温めたりして症状が軽減するかを尋ねたところ、試していないから分からないそう。
原因になようなキッカケも思い当たらないようで、これではサポーターを使ったところで改善するとは思えない。
外用消炎剤で軽減する事は考えられるけど、整形外科で現状の把握をしてもらった方が良いだろう。
内服薬で、『桂枝加苓朮附湯』を試すにしても、やはり患部の状況を知る方が先。
酷くなったら病院に行こうと思うより、状態を調べてもらってから治療方針を立てましょうと、お話した。
サポーターも安くはありませんから、その費用で病院を受信した方が良いですよ。
政府の、医療費削減の方針とは違ってしまうかもしれないけど。
私は、 医療費の増大の一因は、薬を貰いっぱなしで、効いたとも効かなかったとも担当医に告げず、ただただ処方された薬を溜め込むか捨てるかしている人達が元凶だと思っている。
愚痴とも自慢話とも分からない、店頭でそういう話を聞くにつけ、どうして担当医に言わないのか、どうして処方された薬を受け取る薬局で言わないのか、不思議でならない。
せめて、薬を受け取った薬局の店頭で言ってもらえれば、薬局から担当医に伝えられるのに。
もしかすると、担当医に伝わると気分を害するんじゃないか、それで自分に意地悪をされるんじゃないかと思ってるのかもしれないけど、多分おそらく確実に確信して言うけど、「そんなの、いちいち気にしちゃいらんねー」というのが担当医の本音じゃないかと。
むしろ、「斜め上」から文句を言ってくる患者さんとか、やたら医療関係者を敵視して「敵対を煽る」メディアの影響で攻撃的な患者さんを日々相手にしているので、「薬が効かなかった」とか「薬が余った」なんて、「当然のこと」を言われたからといって、気分を害するなんて事は、まず有りえません。
テレビCMを見て、『バンテリンサポーター腰用』を買いたいという、お客様が来店。
ああ、気温が下がって気圧が不安定になったから、関節痛のお客様が増えたんだなと納得しかけたら、今回のお客様は今は具体的な症状は現れていないという。
ただ、腰に疲労が出る事があり、その時に備えて買っておこうと思ったらしい。
そして、お客様自身は姿勢の悪さが原因と考えているようなので、それならむしろ体の不調な部分を無意識に庇って姿勢が悪くなっているのではないかという、お話をした。
疲労が腰に出る時の条件付けが他に思い当たらないか、その時にメモをしてみて、病院での診察を勧めた。
なんだか、何でもかんでも病院任せにするみたいだけど、酷くなってから病院じゃ遅い事もあるし。
私が好きだった作家さんの志水一夫先生は胃癌で亡くなったけど、初期症状は腰痛だったらしいから、何かしら病院に行く機会というのは健康診断以外にもあった方が良いかと。
国民皆保険のせいでしょうか、医療費がどの位かかっているかあまり興味持たれていません。特にお年寄りの方に多いですね。うっかり、薬を紛失してしまい、開業医さんですと、日付ずらして先付け処方の裏ワザ使いますが、病院ですと完全実費。何万円もの請求ではじめて知らされます。原因は何でしょうか、今まで慣らされた患者さんに求めるのも酷かも。やはり、医療側にもうすこし努力していただきたいですね。相談しやすい雰囲気づくり。また患者さんは、薬はタダでは無い事。自分の体は自分のもの、全て人任せにしないこと、お近くの薬屋さんを上手に利用してください。何も買わなくても親身に相談に乗ってくれるはずです。
現在のところ、処方箋を受け付けてる店舗でないと、患者さんの担当医と連携をする事ができないんですよねぇ。
そのためにも、せめて『お薬手帳』を持ち歩いていただきたいのですが、そのためには、まず話しかけてもらえるようにならないと……。
お散歩のコースに組み込んでもらえるように、したいところです。