高齢の母親の膝の痛みについて、お客様から相談を受けた。
病院で、軟骨が少なくなっていると診断されたものの、湿布しか処方されていないという。
何か他に治療を受けていて、その薬との関係かと思ったが、そういう訳でもないらしい。
栄養剤として『ビタミネンアクティブ』と、冷えによる関節痛に使う『桂枝加苓朮附湯』と、加齢による関節痛に使う『牛車腎気丸』を紹介してみたが、漢方薬については保険適用薬でもあるので、担当医に相談してみるように、お話した。
お客様が、レジに『半夏厚朴湯』と『五虎湯』を持ってきて、効能の違いを質問された。
主訴は咳だそうで、詳しく症状を尋ねると、喉が詰まるような感じがするとのことで、ストレスや緊張による咳の可能性をお話して、『半夏厚朴湯』を勧めた。
『五虎湯』については、上半身に熱が篭ったりして、夜中に咳き込むような時に、患部を冷やして咳を止める物ですと説明して、今回は『半夏厚朴湯』をお買い上げ頂いた。
買う前に確認するという、こういう購入の仕方が本来は普通のはずなんだけど、ものすごく珍しいのが現状。
でも不思議と、何処からも注意喚起や警句なんかは、発せられないんだよねぇ。
「老化を早めるNG食習慣」とか「ガンを防ぐ食べ物」とか、くだらない健康関係の記事は、良く見かけるのに。
それ、薬屋さんの領域なのに、なんでそっちで相談するの?よくありますね。高校時代、先生が牧師、教師、ペテン師を上げ、これらの職業に共通するものは 師 と言いました。師とは人のこころに入り込む職業であると。この年になってやっと分かる気がします。そうそう、薬剤師もそう、登録販売者も登録販売師にすべきでしたね。薬屋さん、ペテン師までいかなくても人の心に入り込む職業です。相談はやっぱり薬屋さんで。相談しやすい、魅力ある薬屋さん。経営トップに求められます。
まぁ、「先生と 呼ばれるほどの 馬鹿でなし」という言葉もありますが(笑)
ただ、「登録販売者」が良く分からないのも事実ですね、自分にとっても、患者さんから見ても。
薬剤師のいる薬局だと、登録販売者自身が「薬剤師の補佐」くらいに考えている人も少なくないようで、じゃあ登録販売者だけの店舗では、どうなのかと。
私も未熟者ですが、登録販売者の合同セミナー等に参加すると、症例別の適応する薬を考えて発表する時に、挙手制にすると誰も手を挙げないという(;´∀`)
どうせ知らない人たちの集まりのうえ、本当の患者さん相手じゃないんだから、間違いまくっても良いと思うんですけど、「自信が持てない」というのもあるんでしょうね。
ロールプレイングを提案してはどうでしょうか?有能な誘導指導者が必要ですが。主席者全員が恥をかくつもりでないと発展ありません。かってでてみてはどうですか?