幼児を連れたお客様が来店し、自身が鼻水と咳と頭重感があるとのことだった。
3日以上経っているというので『カンポアズマ』を考えたが、鼻水に色があるのと頭重感とのことから『ルルアタックNX』を勧めた。
子供の風邪がうつったようだが、子供は当初は鼻水が多かったのから始まり、まだ夜に咳をしているというので『五虎湯』と子供用の咳止めシロップを提示したところ、苦くても大丈夫とのことから前者を一緒にお買い上げいただいた。
粉が飲めると、薬の選択肢は広がるから助かる。
うちの次郎なんかは、幼少期にミミズの粉をお湯で溶いて飲ませていたおかげか、苦手な剤形というのは特に無い。
ただ、お客様からは『五虎湯』に桂枝が入ってるか訊かれた。
以前にシナモンと黒ゴマのドリンクを飲んだところ、アレルギー症状が出たという。
『五虎湯』に桂枝は入ってはいないが、アレルゲンを調べた訳ではないというため、それは改めて調べた方が良いと伝えた。
咳止めの棚を眺めているお客様が湿った咳の音がしたため気にかけていたところ、『パブロンSせき止め』を購入されたので、鼻水もあるのではと尋ねると出るとのことだった。
鼻水と湿った咳の組み合わせは内臓が冷えていると考えられるため積極的に温かいものを飲んでお腹周りを温めるよう勧めた。
生薬系の薬なら、『カンポアズマ』が適用するように思われる。
やや高齢のお客様から、『アリナミンEXプラス』と『新パワーアクトEX』の違いを尋ねられ、同じ処方内容であることを説明したところ、ご主人が眼精疲労ということだったので、成分違いで『キューピーコーワiプラス』も候補になることをお話した。
目薬は効いた気がしなかったらしいとのことだったが、銘柄は不明で色は赤かったというため、ビタミンB12が入っていると思われる。
成分が違えば効果があるかもしれないから、目薬はもちろん内服薬なども成分表示を取っておくよう勧めた。
また、『めぐリズム』などで目の周囲を温めて血流を良くするのも重要とお話して、その流れから『葛根湯』を提示したところ、風邪に備えてということで購入された。
それから、加齢による目の症状には『牛車腎気丸』を紹介してみると、漢方薬の効く速さを訊かれたので、根本的に治療する「本治」は時間がかかり、症状を抑える「標治」は早いことを説明し、特に『葛根湯』は早めに早めに使うのが勝負だから、家に置いておくより持ち歩くようにと伝えた。
ご主人は入浴時間は短いそうだが、目にタオルを当てて入っているというので、それは良いことですねとお話した。
あと、目と腎は関係するため、お腹周りを温めることも助けになりますと付け加えた。
歳を取ると弱るのが腎で、『牛車腎気丸』が加齢による目の症状に適応するのは、そういう理由である。