薬を売るより難しい事

 腰痛ということで、お客様からロキソニンのパップ剤を注文されたけど、うちの店では取り扱っていない事と、ロキソニンでなければならない理由が無ければ、他の外用消炎剤を使うよう説明した。
 納得して頂けたので、フェルビナク製剤の物を案内して、お買い上げ頂いた。
 ただ、病院には一回だけ行ったきりだというのは、さすがに心配だから、改めて受診するよう勧めた。
 そのうえで、内服薬として『疎経活血湯』を案内した。

 やや高齢のお客様が、『スマイル40プレミアム』をレジに持ってきて会計をしたところで、眼科で白内障の疑いと診断されていて、この目薬が効くか質問された。
 何故、会計してから(^_^;)?
 でも、確認して頂ける事自体が珍しいのがドラッグストアーの日常。
 詳しくお話を訊くと、その診断をされた担当医は、手術を受けるのに適した別な病院を紹介しますと言ってくれているらしい。
 それは、良いお話じゃないですか。
 しかし、紹介で行くと必ず手術をしなければならなくなるんじゃないかと心配している模様。
 そのうえ、他にも心臓の疾患もあり、そっちはそっちで、やはり別な病院を受診していて手術を勧められているという。
 う~ん、話を聞いてもらいたいだけなのか、一押しをしてもらいたいのか、こういう話は薬を売るより難しい(;´∀`)
 ただ、好きな物を買い物するのとは話が違うし、買い物だって断る事はできるのだから、まずはカウンセリングを受けるつもりで、紹介してもらう医師と面会だけではもしてみてはいかがでしょう?
 診察料が掛かってしまうかもしれないけど、何度でもお話をしてみる事と、他の病院でも相談してみるのが良いと思います。
 とりあえず、『スマイル40プレミアム』は無駄になるだろうから、今回はやめましょうという事に。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート