胃腸薬の棚で迷っている様子だったお客様が『スクラート胃腸薬』をレジに持ってきたさいに、『スクラート胃腸薬S』の方は普段から胃が弱い人向けなことを伝えると、空腹時や朝方に胃痛がすると言うので『大正漢方胃腸薬』も紹介してみた。
『大正漢方胃腸薬』には「胃を安らかにして苦しみを散らす」とされる『安中散』に、下痢などを伴わない痙攣性の胃痛に適応する『芍薬甘草湯』が入っている。
すると、会社の関係でストレスがあり、その影響をお話されたため『爽和』を試していただくことになった。
『爽和』の方は、『大正漢方胃腸薬』から『芍薬甘草湯』を抜いて、緊張により手足の血管が収縮して冷えるのを防ぐ『四逆散』が入っており、外因的なストレスに効果的。
何も起きていないのに悩んでしまう内因的なストレスの場合は、『大正漢方胃腸薬』から『芍薬甘草湯』を抜いて、水分代謝を改善する茯苓の入った『大田漢方胃腸薬2』(安中散加茯苓)が向いている。
お客様には、冷たい水と温かいお湯のどちらを飲ん飲むと楽になるのか確かめてみるようお話して、良い方を起き抜けに飲んでみるよう勧めた。
冷たい水を飲んで楽になるのなら胃炎を起こしていて、お湯を飲んで楽になるのなら胃の機能が低下していると考えられるからだ。
それによっては、また使う薬を変更するのが良い。
お客様が来店時にすでに咳き込んでおり、その音が乾燥性だったので相談を受けたさいに、直前に風邪をひいたことがあるかを確認したうえで『麦門冬湯』を案内したところ、痰も出るとのことから『ブロン錠エース』も紹介すると後者をお買い上げいただいた。
乾燥性の咳は、胃炎を起こしている可能性もあるため、消化に良い食事をして夏野菜を避けるようお話した。
お客様が、のどスプレーを選ぶのに迷っているようだったため声をかけたところ違いを尋ねられたので、消毒系と抗炎症系があることを説明すると、抗炎症系の『アズリートのどスプレー』の購入を決められた。
買う薬を決められてからヒアリングをするというのもなんだかおかしな気がするけれど、多くのお客様が始めには相談してくれないので、どうしてもそういう順番になる。
そして患者は13歳の子供で喉の痛みを訴えており、直前に発熱していたと分かったため、体内が乾燥している可能性をお話して『麦門冬湯』を紹介した。
『リポビタンDキッズ』を一緒に購入されようとしたけれど、『リポビタンJr.』の方が五味子と刺五加が入っていて体力の回復に適していることを案内すると、変更してお買い上げいただいた。
とにかく発熱時に胃を傷めていると考えられるため、消化に良い食事をして量を控えさせるようお話すると、どうやら大食であるらしい。
風邪をひいたら体を休めるというのは内臓も含めて休ませることが必要なので、私のうちの場合なら食事抜きでドリンクゼリーで過ごさせることを伝えた。
甘い物は脳に満腹感を感じさせるので、量を多く食べないで済む。