授乳中でも服用できる風邪薬をと相談されたため、『葛根湯』を案内しようと思ったら、風邪をひいてからすでに三日ほど経過しているというので止めた。
熱は下がり、食欲はあるものの現在の主訴は、鼻水と咳だとのことで、『小青龍湯』を使って頂くことに。
ただ、食欲については解熱のためにエネルギーを消費していて脳が欲しがってるだけと考えられるので、食欲に任せて食べないように注意して、消化の良い物にするよう勧めた。
念のため、風邪の回復期に適応する『柴胡桂枝湯』を紹介しておいた。
『ヴィックスドロップ』と『響声破笛丸』をレジに持ってきたお客様に、念のため症状を尋ねてみた。
『響声破笛丸』は、名前が効能を現しているので分かりやすいものの、喉の痛みには効果が弱いため、それが心配だったから。
すると御主人から、のど飴と内服薬を頼まれたという。
私としては、『駆風解毒湯』への変更を勧めたかったのだけれど、本人は声嗄れの方を気にしているそうなので、そのままお買い上げ頂いた。
ただし、二日ほど服用してみて改善が見られなければ、乗り換えるようには伝えた。
それと、お客様ご自身は、喉のつかえ感するとのことで、『半夏厚朴湯』を選んでいた。
そこで、ストレス性の症状に適応することをお話すると、今度はストレスは思い当たらないというお話。
しかし、この「ストレス」という用語が曲者で、一般的には「苦しい想い」のように認識されているが、興奮や緊張などが体に負担を掛けるという点では、嬉しい事や楽しい事もストレスになる。
そう説明すると、何か思い当たる事があるらしい。
喉から食道より、もう少し下部の胃に症状が現れる場合には、似た名前の『半夏瀉心湯』に切り替えた方が良いと話を付け足して、『半夏厚朴湯』をお買い上げ頂いた。
初夏の時にも売れたけど、やっぱり季節の変わり目は『半夏厚朴湯』の出番なんだなぁと改めて思ったり。
昔の子供は遠足の前の夜、なかなか寝られなかったりして。嬉しいストレス。今の子供はどうなんですか?ちなみに小学校の修学旅行は日光。当時お米は配給制で、各家庭、お米を二合持参でした。信じられないでしょう?
遠足前夜は、なるほど「嬉しいストレス」ですね。
うちの小学生の子供は、そのあたり淡泊なような(;´∀`)
配給米は、昔話でしか知りません………。