屋外に出るときに持っていく虫刺されの薬の選び方

 『ポケムヒ S』 と『マキロンパッチエース』を買い物カゴに入れたお客様が、一般商品専用のレジに向かったので追いかけ、医薬品レジへと案内しながら前者は効き目は一番弱く、後者は強くて両極端なことを説明した。
 薬の強弱は意識されていなかったようで興味を持たれたため、虫刺されの薬には効き目が大きく分けて3段階あることや、『ムヒ S クリーム』と『液体ムヒ S』 のように同じ名前の薬のようでも剤形が違うと中身も違うことをお話しした。
 『ムヒ S』 の場合、クリームの方が効き目が穏やかでリスク区分は第3類、液体にはステロイド剤が入っていて炎症が強い時に効果的であり、リスク区分は指定第2類というように、間の第2類が一つ飛ぶ 。
 まぁ、このリスク区分は副作用に関してなので、これをそのまま薬の強弱と考えられてしまうと、それはそれで困るのだけれど。
 今回は『ポケムヒS』を、 もう少し痒みに強い『プチウナ』(第2類)に変更してお買い上げいただいた。
 家で使うだけなら弱めの薬でも十分であるものの、屋外では蚊以外の虫に喰われる可能性があるのと、家の蚊には刺されても体が慣れて痒みを弱く感じるのに対して、初めて出遭う蚊に刺されると痒みが強く出るので、屋外にはステロイド剤入りの薬を持って行った方が良い。
 それから、 虫刺されの薬が見当たらずあせもの薬があるというのであれば、あせもの薬でも代用できることを伝えた。
 すると逆のパターンについて訊かれたので、あせもの薬には皮膚の再生を促す成分が入っている程度の違いであって、やはり基本の痒み止めは同じだったりするので、短期的な使用であれば問題ありませんと、お答えした。

 『パブロン Sα』と『バファリンA』を一緒に購入されるお客様に、喉の痛みは無いか確認したところ常備薬にとのことだった。
  『パブロン Sα』は去痰剤により原因となるウイルスを外に出して喉を潤す効果はあるけれど、喉の痛みを抑えるのは弱いことを伝えた。
 そして風邪をひいたなと思ったら、早い段階で消化に良い食事に切り替えて内臓を休ませるのが回復を早めることを説明した。

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