『タナベ胃腸薬ウルソ』を購入するお客様に使用経験を尋ねてみると初めてとのことだったのでヒアリングしたところ、主訴は胃もたれだという。
胃もたれには大きく分けて三つあり、たまたま胃の機能を超えて飲食してしまった場合と、胃の機能が低下している場合、そして脂質や肉類が腸で消化しきれない場合 だ。
胃の機能を超えてしまった場合は消化剤が有効であり、機能が低下してるなら健胃剤が必要となって、腸での消化が滞ってる場合にウルソの出番となる。
特に腸の消化が滞っている場合は、胃から食べ物が来るのを腸が制限してるからなので、消化剤や健胃剤は有効な手立てとならないため注意が必要だ。
お客様は胆石での通院歴あるとのことで、ウルソの名前に聞き覚えがあったとのこと。
夫婦のお客様が来店し、鎮痛剤の成分標準を見較べていたようなので、案内を申し出たが断られた。
しかしその後も長考されている様子だったため主訴を尋ねると、奥さんの生理痛にというお話から、専用薬として『エルペインコーワ』を紹介した。
どの辺が生理痛の専用薬なのかというと、乱暴な言い方をすれば鎮痛剤に内臓の機能を低下させる成分が加えられている。
生理痛の原因の一つは、子宮が活発に働くからなので機能が低下すれば楽になるという次第。
もちろん生理痛の原因は他にもあるので、必ず生理痛になるという場合には痛み方や酷くなるタイミングなども調べて、適応する薬を検討する必要はある。
お客様は、今までは薬を使わずに我慢してきて、産後に仕事に復帰するにあたって用意しておこうと思ったとのこと。
そこで、体力が充実している人向けの『桂枝茯苓丸』や、貧血を起こしやすく疲労体質の場合の『当帰芍薬散』を、生理の予定の一週間ほど前から服用しておいて生理痛を軽減し、やり過ごす方法を案内した。
また、普段は鎮痛剤を使っていないとのことから、睡眠の質を落とさないためにカフェインの入っていない『グレランビット』を紹介したところ、お買い上げいただくことになった。
実のところ、長考してる間ご主人が色々と検討していた様子だったけれど、薬に詳しいわけではなく、良く分からないようだったから心配だったのだ。
男のメンツとか奥さんにイイトコロを見せたいという心理が働くのかもしれないけれど、専門家に質問して上手く使いこなすのもカッコイイと思いますよ(゚∀゚)