「アルコールは飲まない」という選択肢は無しで

 やや高齢のお客様から、『正露丸』は大幸薬品と他社製品で違うのかと質問された。
 まぁ、処方は違いは無いから「同じ」とは言えるけど、同じ処方の薬がメーカーによって体内での吸収のされ方が違うケースも有るため「違う可能性」は否定できない。
 という説明を求めてる訳でもないだろうから、こういう素朴な質問は答えに窮する。
 そこは、ニッコリ笑って「同じですよ」と答えろよ自分。
 そして、「たいして変わりはありません」という曖昧な説明をするハメになる(>_<)  まぁそれで、価格の安い他社製品を選ばれて会計の時に、『正露丸』は元々は戦争で戦地に持っていったのが発祥ですから、汚染した食べ物に中(あた)ったとか、食中毒のような下痢に適応する薬ですと説明したら、実はお酒を飲み過ぎて下痢をする事が多いと、お話された。  特にハイボールが好みで、氷を入れた冷たい物を良く飲むという。  あっ、それでしたら『胃苓湯』の方が適応しますと紹介したところ、まだ『正露丸』は家にあるとの事でキャンセルして、『胃苓湯』の方を購入された。  そしていつものように、冷たいものを飲む前に温かいお茶などを飲んで、胃に準備運動をさせるように勧めた。  特に、お酒を飲む前に温かい物を飲んでおくというのは別な意味もあって、良く強いお酒を飲んだ後に「チェイサー」(後を追う者)と称する水を注文ないし出てくる事があるけど、あれはアルコールを飲むと脱水症状が起きるので、それを防ぐため。  ただ、脱水症状を防ぐという目的で考えたら、水分の補給はアルコールを摂取する前でなければ、体の方はそれほど素早く対応できない。  チェイサーという手法を誰が考案したのかは知らないけど、酒飲みなら体のためにまず、先に水分(特に温かい物)を摂る事を習慣にした方が良い。  あっ、体のために「アルコールは飲まない」という選択肢は無しで(・_・)ノ←酒飲み  やや高齢のお客様がシラミ取りのシャンプーを求めて来店したのだけれど、うちには取り扱いが無い。  こういう時は仕方がないので、周辺のドラッグストアーに電話して問い合わせる。  だって、「好きな食べ物を探してる」のとは話が違うから。  当初は、うちの店名を名乗って電話すると、受けた側の店員が明らかに「えっ?」といった感じの反応をしていて、「当店を訪れているお客様がお探しなのですが……」と説明していたんだけど、最近は「お客様をご案内します」と伝えると、「ありがとうございます」という応答になった。  本当のところ、どう思われてるかは分からないけど。  うちの事務所の廊下にも、競合店との戦績(?)が張り出されてるから、ライバル店に客を流すのはどうかと問われたら困る訳ですが。  でも、「無い物は無い」という商売じゃないはずなんで、ドラッグストアーは。  一応は、就業規則には「お客様を他店に案内しちゃ駄目」とは書いてなかったもんね。  とはいえ、勝手に自個判断でやってる事だから、上層部から咎められたら職探しかも(´・ω・`)

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「アルコールは飲まない」という選択肢は無しでへの2件のコメント

  1. アバター はぐれ薬剤師
    はぐれ薬剤師 コメント投稿者

    お客様第一に考えれば当然のことですよね。特に今すぐ手に入れたいお客様にとっては。ドラッグストアは客注取りたがりますが、お客様本位ではないですね。あ、それから麦は陰ですから、ハイボールにすれば極陰になり、本当はそのお客様には向いていないんですよね。まあいいですか。本当の日本酒は足から温まってきますが、安い酒は頭にきますので、足を取られます。酒談議になってしまいました。嫌いじゃもんで。

     
    • アバター 北村俊純
      北村俊純 コメント投稿者

       日本酒の方が足から温まってくるんですか。
       それは知りませんでしたφ(..)
       日本酒やワインは上半身に、蒸留酒は下半身に影響が及ぶものとばかり思っていました。
       ワインを飲むと、日記も書けなくなるものでσ(^◇^;)。