やや高齢のお客様から、口内炎に『トラフルBBチャージ』と『新エバユースB26』のどちらが良いか尋ねられたけれど、内容は同じと考えられることを説明し価格の安い前者をお買い上げいただいた。
塗り薬が効かなかったとのことだったが、使ったのは『サトウ口内炎軟膏』だったというため、『ケナログ』を案内したら、家にあるというので使うよう勧めた。
口内炎の塗り薬には大きく分けて二種類あり、強い炎症を抑えるタイプと患部の修復を手伝うタイプで、『サトウ口内炎軟膏』は後者に属するため初期症状に効かなかったのだろう。
家にある薬を使わないというのはモッタイナイので、それこそ店頭で尋ねてもらいたい。
他のお店はどうか知らないけれど、家の薬箱を持ってきてもらえれば、買わなくても使い方をアドバイスしますよん。
お客様には、口に現れる症状は胃とも関係するため、消化に良い食事を勧めるとパンが好きだというので、スープに漬けて食べる方法を勧めた。
『加味逍遥散』を購入されるお客様に使用経験を尋ねると、知人から勧められたというため、その人と自分がどの程度体格や体質が近いかがポイントですと説明した。
お客様の主訴は生理前のイライラと目の奥が重く感じる頭痛とのことで、症状からは適応しそうとお話して、合うようであれば病院での処方を勧め、漢方薬に詳しい病院を紹介した。
お客様から、ご主人が通勤時の電車で大汗をかくとの相談を受け、初めから漢方薬を希望されたので水分代謝の異常を改善する『防已黄耆湯』と、体温を調節する要の血流不順を解消する『桂枝茯苓丸』を案内した。
どちらも女性向けの漢方薬と勘違いされやすいが、もちろん男性でも合っていれば使える。
ご主人は食事でも大汗をかくという話があり、お客様がご主人に電話して代わっていただいたところ、それは無いとのことだった。
お客様の観察と、ご主人の症状への自覚が無いのかは分からないけれど、電話を切った後に最近になって職場環境が変わったことと、寝つきが悪いようだというお話も本人からあったため、方向性を神経症に変え『柴胡加竜骨牡蛎湯』を試していただくことになった。
お客様は、神経性の症状に用いる『半夏厚朴湯』にも興味を持たれたけれど、咳払いや息苦しい様子は無いようなので、適応しないと思われることを説明した。
それから、電車内で汗をかき始めたら、体の冷却と気持ちを落ち着けるために、深呼吸してみるように伝えて下さいとお話した。
これまた深呼吸というと勘違いされやすいが、始めに大きく息を吸い込むと動悸が強まり、かえって落ち着かなくなってしまうので注意。
パニックになったさいの呼吸の乱れというのは、息を吸えなくなるより「息を吐くことができなくなる」ので、気持ちを落ち着けるための深呼吸は、始めに息を吐くのがポイントである。