幼児を連れたお客様が『ポケムヒ』をレジに持ってきたけれど、痒みが強いようなので弱い麻酔薬の入っている『プチウナ』を勧めて変更となった。
虫刺されは虫によっては大きく腫れてしまうことがあるし、痒みよりも感染症が心配でもあるので虫除けが重要なことをお話しすると、天然タイプを希望されたのでユーカリ油製品を案内して一緒にお買い上げいただいた。
ただ、ディード製剤も特別怖い成分ではないことを伝えた。
よく無農薬の野菜をありがたがり、農薬を使った野菜は虫も食べないなんて言う人がいるけれど、その理屈だと蚊取り線香の煙を吸ったら人間も死んでしまうし、人間と虫が同じ味覚を持っているということになる。
虫の正体は未だに謎なことが多く、神経の仕組みも違うから虫除け薬が使えるんである。
青痣を伴う内出血を治す『アオキュア』を購入されるお客様に、付着性と浸透力を高めるためには、クルクルと回すように塗るのではなく皮膚の流れに沿って塗るよう伝えた。
言っておいてなんだけど、製薬メーカーの研究員さんから教わった方法ではあるものの、皮膚の流れを見るのって結構大変かもしれないと思った。
お客様から喉の痛みと咳の相談を受け、今日からとのことで咳は弱いというため『ペラックT』を案内したうえで、喉の痛み止めも入った咳止めの『ベンザブロックせき止め』を案内したところ、そちらをお買い上げいただいた。
本格的な風邪になることを心配されたので、体を休めるのは内臓も含めてということと、冷たい物を飲食すると体は頑張って炎症しようとするため、消化に良く温かい食事をするよう勧めた。
やや高齢のお客様から、腰痛に他の店で買ったという「コシなんとか」をと注文されたけれど、商品名が不明で4日分くらいだそうだから、『コシテクター』でもないようだった。
痛みだけでなく痺れ感もあるというため、腰痛にも原因により種類があることを説明し、受診勧奨をした。
お客様には痛みが増す時と減る時があるようであれば、メモをしておくように伝えた。
すると、「薬は一時的に誤魔化すだけだろ」というので、鎮痛剤に関してはその理解で良いものの、漢方薬という選択肢も考えられるし、名前を覚えていない薬を探すよりは受診した方が良いことをお話しした。
私としては『疎経活血湯』を候補に考えたけれど、教えるのが危なそうに思えたので自粛。
使った薬の名前を覚えていなかったり記録していない患者さんには、不用意に情報を与えられないのだ。
常連の夫婦のお客様が来店し、眼鏡を変えたらツルの当たるところがカブれてしまったと相談を受けた。
患部には体液が滲んでいるものの痒みは治まったったそうなので、消毒薬の入った『オロナインH軟膏』での保護を提案し、痒い場合は『ロコイダン軟膏』を使うよう勧めたところ、『オロナインH軟膏』は家にあるとのことで、お帰りになった。
こういう時に軟膏を「ベタつくから」という理由で嫌がる人がいるが、そのベタつきで患部が他の物に接触するのを防ぐので、安易にクリームタイプを選ばないように。