夫婦のお客様が来店し、ご主人が膝を打ち付けて2日が経つのに痛むとの相談を受けヒアリングすると、ジクロフェナクナトリウム製剤の『ボルタレン』を使っているというお話だった。
病院には行っているというお話だったが詳しく確認すると整骨院のことで、そこでも整形外科を受診するよう言われたのに行っていないという。
お客様はパップ剤は薬剤が体内に入らないと思われていたため、ジクロフェナクトリウム製剤は血液中にも浸透することをお話しして、私からも病院を受診するよう勧めると本日はお帰りになった。
『イブクイック頭痛薬』を持ったお客様から、冷却材の『ヒヤロン』の場所を訊かれたので売り場を案内したけれど、主訴の頭痛は頭を押さえつけられる感じというため、冷やすよりも温めた方が良いとお話しした。
ズキズキするタイプの頭痛は胃の不具合とも関係して、血管内を流れる血液が内壁を擦り炎症していると考えられるので、体を動かさず安静にし冷やすのが良いのだが、頭を押さえつけられるタイプの頭痛は肩こりと連動していたり血流が減少しているのが原因と考えられるため、体を動かしたり温めたりするのが効果的。
それこそ家に『葛根湯』があれば、効能に書いてある頭痛が適応するので使ってみても良いだろう。
お客様は『イブクイック頭痛薬』を使うのは初めてで、以前に『バファリンA』を使って効かなかったとのことだった。
『バファリンA』は末梢神経の痛みに効果的な鎮痛剤なので、肩こりと連動したような頭痛にも効果が期待できるものの、人間の体は機械ではないから相性というものもあり、効かなかったとなれば違う成分の痛み止めを使うというのは良い選択である。
とはいえ『イブクイック頭痛薬』は鎮静剤が入っていてカフェインが血管の拡張を抑えてしまうのが、頭を押さえつけるタイプの頭痛には向かないので、まずは様子を見るために無印の『イブ』を試していただくことになった。
お客様は、できるだけ薬を避けようと気合で我慢していたというため、我慢をすること自体が体への負担となって疲労を招き、他の病気を誘発してしまう可能性もあるので、使うべき時には使った方が良い事をお話しした。
またお客様は日頃はシャワーで、環境的には入浴しようと思えばできるそうだが、シャワーを浴びるさいには太い血管と太い神経が通っている背中側に浴びて、その間に髪や体を洗い、少しでも長く温めるよう勧めた。